ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年10月6日。ウクライナ侵攻から226日目

2022-10-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月6日。
 ベラルーシはやや気温が上がりました。しかし曇り空で天気がずっと悪いような感覚です。

 ベラルーシ大統領は今日、つまり10月6日から、ベラルーシ国内の物価の引き上げを禁止しました。
 明日からではなく、いきなり今日からです。インフレ対策と思われます。
 このようにベラルーシではもともと国が価格統制を行っており、大統領の鶴の一声で1秒で物価が決定されます。
 一応今月20日までに、政府の担当局が集まって試算をするそうですが、大統領は価格を抑える(価格凍結)どころが下げるよう指示しています。どうなることか。あくまで私の予想ですが、今までも、ベラルーシでは実際の価格と乖離した価格の2種類が存在していました・・・という状況があったので、それを考慮に入れると、おそらくベラルーシには闇市場、もう一つの市場で出回る商品と通常の市場の2つができ、企業は二重会計をし、あるいは、ある日突然「いや実はこれが本当の価格なんですよ。」と真実を明らかにする、つまり一気にハイパーインフレが起こり、正しい価格に追いつく(社会はとても混乱する。)ということになりそうです。現実に戻されたときの反動が心配です。


 ベラルーシで8000人を越える受刑者が大統領から恩赦を受ける可能性が出てきました。2020年の大統領選挙後、反政府活動のため逮捕、有罪判決を受けた人も対象だそうです。


 ロシアに編入されたばかりのザポリージャがロシア軍の攻撃を受け、少なくとも2人が死亡、5人が行方不明になりました。
 ザポリージャ州知事はロシア軍が攻撃したとしていますが、そうすると「ロシア領になった町にロシアが攻撃するのはおかしいでしょ? 当然ウクライナ軍の攻撃ですよ。」とロシア軍は否定するでしょう。

 
 今朝、ロシアのTu-22 M3戦略機4機がベラルーシ領空からウクライナのクメルヌィツキー州のシェペティフカ地区へ攻撃しました。2発のうち1発はインフラ施設の近くに落下。もう1発は荒れ地へ。損傷は軽微で、死傷者の報告もありません。このような形で確かにベラルーシはロシアの特別軍事作戦に参加していますね。


 ベラルーシ大統領は明日サンクトペテルブルグへ向かいます。明日はロシア大統領の70歳の誕生日。積極的な戦闘参加を求められるのかもしれません。

 
 
 

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