ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのニュースサイト「6番目の日」で取り上げられました

2020-07-29 | 日本文化情報センター
ベラルーシのニュースサイト「Шосты дзень」で日本文化情報センターの活動が取り上げられました。
 とは言うものの、実際にはハーモニー絵画教室の取材記事に日本文化情報センターも登場したというそれだけのことです。
 記事はベラルーシ語で、リンク先はこちらです。
 
 Шосты дзеньというのは、「6番目の日」ということで、つまり土曜日のことです。
 記事のタイトルは「自分の価値を高め、他者を見よう」というもの。
 記事そのものはとても長いので、日本文化情報センターに関した部分だけ翻訳しました。

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 子どもたちの創造的活動の価値を過大評価しすぎることはできません。 子どもたちは想像力、空間的思考、忍耐力を身につけようとしています。 ミンスクにある青少年副教科教育センター「スベートチ」の絵画と美術史のスタジオ「ハーモニー」では、創造することだけではなく、筆や絵の具を使い、さまざまな国の文化や伝統を掘り下げて教えています。エレーナ・ブラト先生は75人の生徒のため、芸術の世界への案内役になりました。

 

戦争と平和は永遠のテーマ

 ハーモニー絵画教室では特別に国際協力という課題にも取り組んでいます。日本文化情報センター(代表 辰巳雅子)と一緒にベラルーシと日本の芸術と文化に関する多くのミニプロジェクトを成功させました。日本の美術の分野である墨絵の技法、書道、マンガの描き方を学び、日本美術展「ハレの日の女性の着物」と「折り紙芸術」を見学しました。国際交流の一環として、ベラルーシの歴史と文化、特にベラルーシの自然とミンスクに捧げられたハーモニー絵画教室の生徒による作品は、日本の子供たちがベラルーシを知るため日本の学校などで展示されました。また日本の絵画教室の生徒の手による作品展がスベートチセンター内で開催されました。

 最近、ハーモニー絵画教室の生徒たちは、辰巳結重がベラルーシ語に翻訳した新美南吉童話の感想を絵で描きました。現在、半田市の新美南吉記念館で展示会が開催中です。

 またすでに日本の伝説となっている少女に捧げられた活動に参加しました。国際プロジェクト「おりづるの旅」に参加したことで、子どもたちは戦争と平和をテーマにした作品に取り組みました。授業では、生徒たちに広島の原爆投下についての絵本、うみのしほ著「おりづるの旅」と宇留賀佳代子著の「ピンク色の雲」をブラト先生は紹介しました。この感動的な絵本を読んだ感想を約30点の絵を平和を願う作品として広島に贈りました。ANT広島の協力のおかげで、生徒たちの作品は地元の新聞で取材され、日本の各地で展覧会が開かれました。これを機会に、原作者との交流が始まり、ANT広島の代表者からベラルーシの子供たちに日本製の折り紙などが贈呈されました。

 これらのミニプロジェクトによりベラルーシの絵画教室と日本の絵画教室が近しく結びつけられたように生徒たちは感じており、それは子どもにとって幸せなことなのです。一方で両者を結びつけたのはベラルーシにとっても日本にとっても悲しい戦争の歴史です。そのため作品の中には、広島と長崎の物語、そしてベラルーシの守護天使が描かれています。

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2020年7月24日付
記者 スヴャトラーナ・ニキファラワ

ベラルーシのコロナウイルス感染者67518人。死者数548人。大統領が自身の感染を発表

2020-07-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 7月29日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は67518人になりました。1日の新規感染者数は152人です。
 死者数は548人になりました。
 61442人が回復しました。
 127万件の検査数となりました。
 
 28日ベラルーシの大統領は演説中に突然「コロナウイルスに感染していた。」と発言。
 無症状だったそうで、今は回復し、しかもいつごろ感染していたのかについては言及しませんでした。
 もし感染していたのだったら、2週間の自己隔離をしていないといけなかったと思いますが、そのような時期があったとはここ数ヶ月の報道からしてありえません。
 たぶん、「感染したが無症状だったから、自覚もなく、検査も受けず、通常通り職務をこなし(地方の大勢の人が集まるイベントなどにも参加。)マスクなどもせず」・・・だったのが、つい最近、抗体検査でも受けてみたら、
「抗体がありますね。ということはもう感染していて、今は治ったということですね。」
と言われて、今日、「感染していたがもう回復した。」と発表してみた・・・という状況なのだろうと思います。
 だから、いつごろ感染していたのかは、はっきり分からない、ということだと思います。
 6月にはロシアも訪問しているのですが・・・
 他にも、「ベラルーシ人コロナウイルス患者の97%は無症状である。」とも話していました。
 そして、「ベラルーシ人の黄金基金に入った。私も。」と話しましたが、この黄金基金とは何かというと、貴重で将来有望な若い働き手のことを「金の卵」と形容したりしますね。
 それと同じ意味での「黄金」です。つまり、回復した人はベラルーシ人の中でもゴールド会員になれた、といったような表現だと思ってください。(感染したことのない人はシルバー会員?)
 
 このベラルーシ大統領の発言を受けて、ロシアの大統領報道官は、今日、
「ロシアのプーチン大統領にベラルーシのルカシェンコ大統領はコロナウイルスを感染させていません。(そもそもプーチン大統領は感染していないし。)」
と発表しました。
 
 
追記
 
 ベラルーシ人のゴールデン基金に入れたというのは、つまり、血漿を提供できる人(会員)になれた、という意味でした。