「朧月夜」という歌があります。題名は知らなくても「なのはなばたけに入り日うすれ」といえば「ああ、あれか」と知っている人が多いはずです。私はこのうたが妙に好きなのですが、それは、全体に光が溢れる感じがよく出ているからです。菜の花の黄色、山の端の霞、まだ明るい空に浮かぶ白い月、なんだかパステルカラーで、光が乱反射するような感じです。んで、鼻歌で歌うことがありますが、「文部省唱歌」ですから、へそ曲がりの団塊世代としては人前で「好きだ」とは言えないのです。ところが、です。ほかでもないあの小田和正がある作品の中で小学生と一緒にこの歌を歌ったのです。小田といえば、まあ凝り性というか、妥協を許さないというか、したがって凡庸を嫌う、そういう人です。オフコースの頃はきんきんしていました。彼も歳をとったということなのでしょう、音楽にすなおになったのだと思いました。子供と接する小田の姿はとても感じのいいものでした。
ところで「朧月夜」にしても「故郷」(うさぎおいし)にしても、歌っているのは里山です。私はこういう歌の歌詞を「解読」して近代日本の精神を考え、現代との対比を考え、たくさんの勉強ができました。
写真は町田の里山で、菜の花畑の後ろの林の下生えがきれいに刈られているのがわかるはずです。里山の自然は人の管理で成り立っています。
ところで「朧月夜」にしても「故郷」(うさぎおいし)にしても、歌っているのは里山です。私はこういう歌の歌詞を「解読」して近代日本の精神を考え、現代との対比を考え、たくさんの勉強ができました。
写真は町田の里山で、菜の花畑の後ろの林の下生えがきれいに刈られているのがわかるはずです。里山の自然は人の管理で成り立っています。
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