自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

乙女高原4 コオニユリ

2018年10月03日 | 乙女高原


コオニユリ

改めてユリという一群の花のことを考えるといろいろ不思議です。ヤマユリの大きさ、ササユリの清らかさ、ヒメサユリの少女のような愛らしさ、そしてオニユリの怪しいような、恐ろしいような印象です。1つの属の中で清楚さと恐ろしさを並存するような花はあまりないように思います。
 オニユリ、コオニユリというのはなかなかの命名で、赤い色は何と言っても衝撃的です。そこに黒い点々がある。赤と黒の組み合わせは、「公に見せてはいけない」ような怪しさ、大げさにいうと「良俗に反す」ような凄みがあります。それを「鬼」で表現した。
 生物学はこれも訪花昆虫を引き付けるための進化の結果だと説明しますが、「だったらみんな白とか、みんな赤とかでいいじゃないか」とも思います。純白と赤黒が同じ効果を持つようには思えません。少なくとも、花を見る人間の心理には違う効果を持っています。
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