そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

今日は七回忌ですねえ

2017年03月11日 | どんぐり屋のつぶやき
長生きされた方の七回忌の集いなら、親族の方々が、故人のご存命中のあれこれを懐かしんで和やかに集いをもたれることでしょう。

ですが、今日の七回忌は,
各地で特別な想いで過された方が多いのではないかと思います。

数日前のツイッターに、こんなつぶやきがありました。
「3月11日は忘れてはいけな日ですって?! 冗談じゃないですよ。私たちは忘れたくても忘れられなくて、こんなに苦しみ悲しんでいるというのに」と。

この方のお気持ち、解るような気がするのです。

実は私も60年ほど前に、大切な人を突然に亡くしました。

そのころ私は高校三年生。
受験直前ので、毎日イライラしていました
ある日、些細なことで喧嘩になり、私は腹立ち紛れに
「もうあんたの顔なんか、2度と見たくないよ!」と大きな声で言いました。

その人は、その晩に事故で亡くなったのです。

そんな別れがあると知っていたら、あのようなひどい言葉を浴びせることは絶対に無かったのに。
本当に2度と顔を合わせることがなくなるなんて・・・

わびる術もなく、流れてゆく時間。

忘れてしまえたら、どんなに楽になれるだろう、
ずっとそう思いつつ、決して忘れることは出来ずに生きてきました。

だから、忘れることの出来ない苦しさが、少し解るような気がするのです・・・

先日の朝日新聞の「折々のことば」に、登山家の田部井淳子さんのこんな言葉が引用されていました。
>「最後にかわした言葉が心残りだった、ということにならないように
と。
田部井さんは登山家ですから、常に死を意識されていたのでしょう。
だからきっと、あの時の私のような、心ない言葉を口にすることがないように、日頃から気をつけていらっしゃったのだと思います。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
乙女椿さんへ (森のどんぐり屋より)
2017-03-14 20:38:32
優しいお心遣い、ありがとうございます。

色々なことの成り行きがあって、非常につらい別れだったのですよ・・・
とても申し訳ないことであったという気持ちが、今も消えていません。

今はきっと、赦してくれているだろうとは思うのですが。

人間同士、いつ、どんな形で別れがあるかもしれないということが身にしみたのです。
だから、後悔するような物の言い方だけはするまいと、自分への厳しい戒めにしているのです。

人の心は、時空を超えて伝わると思います。
乙女椿さんの想いも、きっとその方に伝わっていると信じます。

お互いに、あたたかい言葉を使って暮したいですね
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天上の花 (乙女椿)
2017-03-14 16:05:31
こんにちは~♪
お花と花器のグラデーション、とっても綺麗
まるで天上の世界のようです。
もっとも想像の世界ですけれど。

・・・森のどんぐり屋さんは
とても言葉を大切にする方だと思っていましたが
そのような辛いご経験をされていたからですね。
でも、その方は、お気の毒ですが自ら絶ったのでないのですから、どうかご自分を責めないで
天上の花に囲まれて、森のどんぐり屋さんがお幸せになるように
見守っていてくださいますよ。

わたしも、過去に傷つけたであろう詫びたい人います。
今となっては、音信不通で、それもさみしいですけどね。
言葉に気をつけようと心がけてはいるのですが。
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マナティさんへ (森のどんぐり屋より)
2017-03-13 16:24:50
真意を読み取れなくて申し訳ありませんでした。
心の傷は見えませんものね・・・

政府の要人になられる人々は、たいてい苦労の無い人生を歩まれていることが多いので、なかなかあたたかい政策は望めませんね。

そこを野党からでもいいから、ついていって欲しいものと,私も思っています。
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すみません。 (マナティ)
2017-03-13 13:36:48
言い方がまずかったですねごめんなさい。
心の傷は見えないのでより難しいという意味でした。私もなるべくそこには触れないように
してきました。被災地だけでなく離島や孤立地帯でも身寄りなくお気の毒なお年寄り等も多いと聞いております。国や都道府県が政策に良い方法を組み込ませていかない限り不安に生活する人々は増える一方ですね。

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マナティさんへ (森のどんぐり屋より)
2017-03-13 10:59:48
体の傷も心の傷も、たいそう大きいときは、後が残るのですよ・・・
さすがに、沢山の時間が過ぎていきましたので、当時のような生々しい傷口はふさがっていますが、時折何かのきっかけがあると、うっすらと血がにじむような思いをしています。
涙は、もちろん流れます。

ですが、それはそれとして、立ち直れるようになっています。
被災地の方も、いつかそういうときが来ると思います。
それまでに過される長い時間のつらさを想うと、心が痛みます。

今年はそのために、関連するブログ記事もツイートもせずに、静かにすごしました。
返信する
言葉の大切さ (マナティ)
2017-03-13 10:27:58
深く伝わりました。
きっと森のドングリやさんが忘れられい思いを
なくなられた方は慈しんでおられるでしょうね。
体の傷は治りますが、心の傷は治らないですか。
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