箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月上じゅん、新稲(にいな)地区にある箕面市農業公社の畑を訪問しました。
〈たまねぎ「みのぉったま」〉
畑にはたくさんのたまねぎが植えられていました!
たまねぎは、育てる時期や期間によって、品種が「極早生(ごくわせ)・早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)」に分けられます。
新稲の畑に植えられていたのは、一番早い時期に収かくできる「極早生」のたまねぎで、11月になえを植えて、3月末~4月には収かくできるそうです。
なんと全部で3万株ほどあり、順調に育てば4月の箕面市の小中学校全校で使用する全てのたまねぎをまかなえるそうです。
農業公社が箕面市内で育てたまねぎには「みのぉったま」という愛しょう(ニックネーム)があります。
市内の他の地域の農業公社の畑には、晩生のたまねぎが植えられており、6月ごろまで箕面産の「みのぉったま」が給食で食べられそうです。
楽しみですね。
〈チンゲンサイ〉
たまねぎ畑のわきのビニールハウスには、約1000株のチンゲンサイのなえが植えられていました。
種からなえを育てて、3日前にビニールハウス内に植えかえたばかりだそうで、まだ5㎝にも満たないかわいい小さななえがならんでいました。
この小さいなえが、全部で1000株!
ビニールハウスの中はとても温かく、1カ月半ほどで約100㎏のチンゲンサイが出荷できるそうです。
箕面市内には、農業をするかたが高れいになったり、後つぎのかたがいなくて、「耕作したくてもできない農地」があります。
農業公社のみなさんは「耕作したくてもできない農地」を借り受けて、そこで野菜を育てて学校給食へ納入し、「地産地消」につなげています。
「貴重な農地」を良好な状態で守ることで、箕面の緑を守る役割もしてくださっているのですね。