箕面市の給食~おいしい給食をいっぱい食べましょう!

箕面市の給食は
①卵、牛乳、小麦等を調理に使わない「低アレルゲン献立給食」です
②市内産の野菜を優先的に使っています

畑訪問より(牧落地区)

2024年04月20日 | 食育・地産地消

箕面市の学校栄養士は、月1回程度、給食に野菜を納入してくださる農家さんの畑をたずねて、いろいろなお話をうかがっています。
3月下じゅん、牧落地区にある農家さんの畑をたずねました。
住宅街の中にある畑には、葉ねぎ、たまねぎ、にんじん、じゃがいもなどが植えられていました。

〈葉ねぎ〉

こちらの農家さんは、大きな葉ねぎを育てるために時間と手間をかけておられます。
なんと、秋に種をまいて、翌年の秋ごろから収かくするという、約1年かけて大切に育てておられるのです。
種をまいた葉ねぎのなえがすくすくと育ってきたら、根元の白い部分を土でうめる、という作業を何度かくり返します。
そして5月に一度全部土からぬいてしまい、梅雨が明けてから干して「干しねぎ」を作って保存し、8月のおぼんが明けてから再び植えるのだそうです。
「えっ?ぬいたら、かれるやん?!」と思いますが、ねぎは夏の暑い間はねむった状態(「休眠(きゅうみん)状態」と言います)になり、干してもかれません。
干すことで根元の部分に養分をたくわえ、8月に再び植えた時に急激に成長するので、秋ごろからおいしくてりっぱな葉ねぎが収かくできるのだそうです。
収かくする時には、根と白い部分を少し残して切ると、その株から再び新しい芽がまたのびてきて、何度も収かくできるそうですよ。
時間と手間をかけて育てた葉ねぎを、少しでもたくさん収かくできるように、収かく方法も工夫されているのですね。

〈たまねぎ〉

たまねぎは、9月中じゅんに植えた「早生(わせ)」のたまねぎと、11月中じゅんに植えた「中晩生(ちゅうばんせい)」のたまねぎがありました。
保温のためと、雑草が生えないようにするために、黒いマルチシートで土の表面をおおって育てます。

下の写真は、種類がちがうたまねぎの写真です。
右のたまねぎの根元が少し赤いのがわかりますか?

右は、赤たまねぎです。
むらさきたまねぎ、とも呼ばれます。
左は、ふつうのたまねぎです。

〈にんじん〉
畑にすだれが並んでいます。

めくってみると・・・
にんじんの芽が出ていました!

にんじんが種から芽を出すまで、すだれのおふとんで守ってあげるのだそうです。
一列に並んだにんじんの芽ですが、もうう少し大きくなると「間引き」といって、芽と芽の間がある程度空くように、一部の芽をぬいてしまいます。
そうすることで、にんじんがのびのびと大きく育つのだそうです。

〈じゃがいも〉
こちらの黒いマルチシートの下には・・・

じゃがいもが芽を出していました!

6月ごろの収かくを目指して、これから大きく育つように手入れをされるそうです。

〈レモン〉

畑には、レモンも植えられていました。
無農薬のレモンです。
給食では、「サラダ」や「焼きりんご」、「さつまいものレモン煮(に)」などに、レモンの果じゅうを使います。
たくさんの量が必要なので、いつもはお店で売られているレモン果じゅうを使いますが、収かく期には一部の学校でこちらの農家さんのレモンを使い、給食室で果じゅうをしぼって作りました。
さわやかな香りが給食室に広がり、心が洗われたように感じましたよ。

これから、なす、とうもろこし、きゅうり、トマト、しょうが、とうがんなどの夏野菜も植える予定だそうで、土づくりなどの準備をされていました。
「野菜を作る人、給食を作る人、それぞれが愛情こめて作っているので、残さず食べてほしい」とおっしゃっていました。
これからも、農家さんと学校栄養士、調理員が、力を合わせておいしい給食を作っていきますので、楽しみにしていてくださいね!


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