「グリーンポタージュ」は、毎年4月の最後の給食に登場するメニューです。
小学校ではさや付きのえんどう豆を給食の材料として用意し、子どもたちにさやから豆を取り出してもらって、給食に使っています。
最初に、えんどう豆ができるまでの様子を学習します。
次に、さや付きのえんどう豆が子どもたちに配られます。
えんどう豆をむきながら、色を見たり、においを感じたり、豆の並んでいる様子を観察します。
(みんなの給食になる大事な豆!転がっていかないように、注意してむいています。)
むいた豆は給食室の調理員さんへ届けて、おいしいグリーンポタージュを作ってもらいます。
給食の時間になると、全学年へ「きょうは〇年生が豆をむいてくれたんだよ」とお知らせします。
がんばってくれた子どもたちは「自分がむいた豆の味は最高!」とほこらしげ。
豆が苦手な子も「自分でむいたから食べてみようかな」と思える、まほうの時間です。
実際に、豆むきをしてくれた学年は、食べ残しが少ないのも毎年のこと。
今年は学校では味わえませんでしたが、ぜひご家庭でチャレンジしてみてください。
【グリーンポタージュ】
(ハート♡のラッキーにんじん入り)
〈材料〉(4人分)
えんどう豆(うすいえんどう)・・・さやつきで200g
(お好みで量を加減してください)
塩(ゆでる用)・・・・・・・・・・小さじ1/2
ウインナー・・・・・・・・・・・・5本
たまねぎ・・・・・・・・・・・・・1/2個
にんじん・・・・・・・・・・・・・3cm
じゃがいも・・・・・・・・・・・・1個
豆乳(*)・・・・・・・・・・・・100cc
水・・・・・・・・・・・・・・・・400cc
ブイヨン・・・・・・・・・・・・・固形のもの1~2個
かたくり粉・・・・・・・・・・・・大さじ1
塩・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2~1
こしょう・・・・・・・・・・・・・少々
*給食では豆乳を使いますが、アレルギーがなければ牛乳を使ってください。
〈作り方〉
1 豆をむく。
えんどう豆が並んでいます。
「うすいえんどう」という種類で、明治時代に大阪へ伝わってきたのが始まりだと
か。
2 なべに、豆が全部つかるくらいの水と、ゆでる用の塩を入れて、火にかける。
ふっとうしたら、むいた豆を入れてゆでる。
(いきおいよく入れると、熱湯がはねてあぶないので、そっと入れましょう。)
3 豆がぷっくりふくれてきたら、あみしゃくしで1つすくって水でさっと洗って冷まし
てから、指でつまんでみる。
簡単につぶれるくらいにやわらかくなったら、火を止めて、あみしゃくしで取り出
す。
4 ミキサーに、3の豆と、ゆで汁を少し入れて、ミキサーにかけてつぶす。
ミキサーがない場合は、すりばちでもつぶせます。
すりばちもない、という場合は、ボウルに豆を入れ、上からおたまでぎゅぎゅっとお
しつぶしてもできます。
豆の形が残っていても、だいじょうぶです。
5 ウインナーは、ななめ切りにする。
6 たまねぎは、うす切りにする。
7 にんじんは、いちょう切りにする。
(うすい輪切りにしてから、ハートや、ほし、お花などのクッキー型でぬいて、
「ラッキーにんじん」にするのも楽しいですよ。)
8 じゃがいもは、角切りにする。
9 ウインナー、たまねぎ、にんじん、じゃがいもと、水、ブイヨンをなべに入れて、火
にかける。
じゃがいもにつまようじをさして、すっととおるくらいやわらかくなるまで、コトコトにましょう。
「ラッキーにんじん」は、別のなべでゆでておいて、器に盛り付けてから最後に入れると、形もくずれずきれいです。)
10 4のつぶしたえんどう豆と、豆乳を入れ、塩、こしょうで味つけする。
11 かたくり粉に同じ量~2倍の水を入れてといた「水ときかたくり粉」を、3回くらい
に分けて入れる。
(入れたらすぐにおたまでよく混ぜる、をくり返します。)
とろみがついたらできあがり!
「水ときかたくり粉」は、かたくり粉に、同じ量~2倍の水を入れてよく混ぜてとかしたものです。
作ってからしばらく置いておくと、かたくり粉と水が分かれてしまう(「分離(ぶんり)」と言います。)ので、使う前にもう一度よく混ぜます。
ふっとうしたスープなどに「水ときかたくり粉」を少しずつ混ぜながら入れると、とろみがつきます。
一度に入れてしまうと、きれいに混ざらず、一部分だけがかたまってしまうので、少しずつ混ぜながら入れましょう。
また、かたくり粉は熱を加えることで、色が白からとう明になり、とろみもついてきます。
ふっとうしていないスープなどに入れても、白くにごってしまうだけでとろみはつきません。
「水ときかたくり粉」を入れる時は、入れてからしっかりふっとうさせてください。
かたくり粉の代わりに米粉でも、同じようにできます。
「うすいえんどう」は、今が旬(しゅん)。
今しか味わえない春の香りを楽しんでくださいね。