みどりの野原

野原の便り

1月28日 ガラス玉作り

2007年01月28日 | Weblog
飛鳥のイベント「ガラス玉作り」お手伝い。

午前・午後約20名ぐらいの参加者があった。

ガラス玉は飛鳥時代にも盛んに作られていたようだ。
万葉文化館のあたりにあった飛鳥池遺跡からはたくさんのガラス玉と坩
堝や道具なども出土したとか。
そのころにはすでに、溶かしたガラスを型に入れて作る方法、2本の鉄の
棒に溶かしたガラスをつけて延ばして作る方法、今回のように鉄の棒に
溶かしたガラスを巻きつけて作る方法などがあったようだ。


     ガラス玉の原料のガラス棒      ガスバーナーと離型材

説明と注意事項を聞いて、鉄棒に離型材(リムーバー)をつけ、ガスの
炎で乾かす。
次に、ガラス棒をだんだんとバーナーの高温部へ入れて熱する。
同時に鉄棒もバーナーの火で熱くしておく。 こうしないとガラスが
鉄棒に付きにくい。

ガラスが高温になり、とろっと溶けてきたら、鉄棒のリムーバーの付いた
部分に乗せ、ゆっくりと回しながらガラスを巻き取っていく。

これがなかなかむつかしい。見るとやるとでは大違い。
なかなかきれいな玉にはならない。右手と左手の連携プレーが大切だ。
程よく巻けたら、ガスの中でゆっくりガラス棒を離す。
ガスの炎の中でくるくる回しガラスを丸くする。
火がら出してしばらく回した後ゆっくり冷ます。

よく冷めたら鉄棒からガラス玉を外す。
離型材が取れているところにガラス玉をつくると・・・せっかくいい
のが出来たのに外れない。割って外す羽目になるので注意。

「丸くならないわー」「むつかしいー」といいながら、頑張ってる皆さん。
スタッフも時々アドバイスをしながら、見てまわり声かけします。

こんなに上手に作られました。

子供さんとお母さんも失敗しながらも共同作業で大小の玉が出来てきました。
ちょっと慣れてきたら、2色を混ぜたのを挑戦している人、大きいのを作ろう
と頑張っている人。せっかくうまく作れてもどうしても外れなくてがっかり。
だんだん要領がわかってきた頃には終わり時間。私もそうだったなー。

でもみなさん「自分だけの宝物」を持って喜んで帰っていかれました。
よかったよかった。


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1月27日 こも開き

2007年01月28日 | Weblog
奈良市大渕公園の昆虫観察会で行われた「こも開き」に参加した。

ここを拠点として昆虫の観察をやっている「昆虫かんさつの学校」・
「こども昆虫塾」の子供たちが大勢参加している。
午後は子供たちの発表もあるらしい。


「こも巻き」って?
成虫・幼虫で冬を越す虫は樹皮や落葉の中など、温かい場所で冬を越す。
そんな性質を利用して、もともとはマツなどに付く「マツカレハ」を
駆除するために始まった。
寒くなる前に木の幹に「こも」(ムシロのようなもの)を巻きつけ、
暖かくなる前(2月ごろ)に外して焼き捨てる。
害虫以外の虫も入ったりするので、その効果は疑問視されている。

調査のためには労力が少なく、便利な方法だそうだ。

大渕公園では虫の調査観察のために去年の11月1日に「こも巻き」
をやってある。

今日は指導を受けながら「こも」外して、中の虫を1匹残らず捕まえて、
どんな虫が隠れているかを調べる催しだ。

やり方
①こもを巻いた木には番号が記されたプレートがつけられている。
番号・木の種類を記録する。


②こもをそっと外し、広げたシートの上に白い布をひろげそこに置く。
ピンセットで虫を残らず捕まえて、アルコールを入れたビンに入れる。
目にやっと見えるような小さい虫、クモは逃げ足が早い。
1匹1匹捕まえるのは根気のいる作業だ。

③こもをのけた後の木でも虫を残らず捕まえる。
木の皮に潜り込もうとする。落ちたものも逃がさない。

名前がわかるものは記録し、わからないものは持ち帰り調べる。

子供たちが大活躍だ。中には「電動吸収管」なる便利なもので
虫を吸い込んでいる子供もいた。


私のグループではコナラ・アカマツの2本の木の「こも」を外した。

樹種によっても入っている虫は違う。
周りの環境によっても虫の種類が違う。
思っていたよりは種類が少ない。大型のものはごく少なかった。
どの木にもクモの種類が多かった。
カタツムリの子供も結構いた。

ヒメクロゴキブリ・フユシャクモドキ(成)・ムカデ(幼)・
ゴミムシダマシ・カメムシの仲間・カネタタキ・カメムシの仲間・
チャタテムシetc.

午後からは公民館の中で発表会、司会も子供。
発表は子供(小学生)が次々と「ヤゴの飼育」「ニイニイゼミの幼虫
と羽化」「セミの抜け殻調べ」「昆虫の口の形と食べもの」など
絵や図も利用して説明。
堂々としたものだ。大人の人の発表も2件あった。
その後先生方お2人のお話。

大人の人が「スーパーキッズ」と言われていたが、この子たちが大きく
なったらどんなになるのだろうと頼もしい限り。
こんな小さい頃から専門的な勉強が出来てうらやましくもあった。
すごい!のひとこと。







コメント (3)
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