稲渕在住の恩師に問い合わせたら「もう作業は始まってるよ」 急いで現地に行く。
作業場はシンボルのなくなった去年の綱がまだ残ったままの稲渕勧請橋の下。
村人が7、8人作業をしていた。当番制で7年に1回ぐらい回るらしい。
村人の法被の襟には「勧請掛神事・稲渕雄綱献納」と染め抜かれている。
作業は朝7時ごろから始まり、綱もだいぶ出来ている。
部外者は私だけ?時間が早いからだろう。
挨拶をして写真を2,3枚撮ったところで「てっとうて(手伝って)」と声がかかり、
それではと綱からはみ出した藁を切るのを手伝うことに。けっこう力が要る。
長くやっていると腱鞘炎になりそう。
手伝っている私
綱は木で組んだやぐらに引っ掛けた状態で3人の男性が編む。3等分された藁をそれ
ぞれがねじりながら、1回1回藁を足しながらそれを一本の太い綱に編んでいく。
力強い作業だ。中心には虎ロープが入っている。
綱は70m~100m近く編み、真ん中にシンボルをつけて川の両側の山の木に結びつけ
掛け渡される。そしてここでは神式で儀式が行われる予定だ。掛け替えは3時ごろに
なるという。架け替え神事は去年見に来て、神事に使われた「竹にはさんだ御幣とミ
カン」をもらって帰った。
去年、まったく風邪をひかなかったのはそのご利益があったのかも。
この写真は午後から参加したTさんのを借用
作業は男性だけがするのかと思っていたが、藁を渡したりする役は女性がやっていた。
「男女同権やからね」これも手伝ってみたが多すぎたり少なすぎたり藁の量がむつか
しい。
藁を打って藁クズを取る、細い縄を編む。と仕事は分担されている。
藁打ちは力仕事なので若い人の担当らしい。綱やシンボル作りなどは見て覚えるのだ
そうだ。
「お天気で良かったですね。雨ならどうするんですか?」昨日の嵐のような天気を思
い出していうと「どうするんやろ」「神事やからねえ。雨やからってやめられへんしねえ」「まああまり雨も降らないようやけど・・」と村人 そうか。神様が天気にしてくれるんや。
途中、甘酒の振る舞いがあり心遣いがうれしかった。
だいぶ出来たと思う綱もまだ半分にも満たない。ちょうど真ん中にはシンボルをつける
印の紐がくくってあった。
私のお目当の「男性のシンボル作り」はなかなか始まらない。
「11時には帰らないと、次の行事に遅れるよ。早くして」心の中で叫ぶ。
10時半を過ぎてやっと、シンボルを作る場所が決まった。
お手伝いを飛鳥を卒論にするという大学生に任せて、シンボルの方に張り付く。
シートを広げて「濡れてるなあ」「藁で拭こ」「あかん。ゴザあったやろ」「取ってく
るわ」私の気持ちも知らないでスローペースで進む。
やっと編み始めた。「小さすぎるな」「30センチぐらいやで」あらら。又やり直し。
藁をだいぶ追加して根元を紐でくくり、少しずつ藁を反していく。だんだん太くなって
やっと丸い先端部の形ができた。
この後まわりを細い縄で巻いて形作られると思うが、予定の11時になり時間切れ。
まあ大体形も出来たところを見れたし、よかった!
後のことがちょっと気にかかりながら帰路に着いた。
いつの頃からか綿々と受け継がれてきた神事、世の中の移り変わりも関係ないように
これからも受け継がれていくこのような行事に、懐かしさとやすらぎを覚えるのは歳
のせい?
作業場はシンボルのなくなった去年の綱がまだ残ったままの稲渕勧請橋の下。
村人が7、8人作業をしていた。当番制で7年に1回ぐらい回るらしい。
村人の法被の襟には「勧請掛神事・稲渕雄綱献納」と染め抜かれている。
作業は朝7時ごろから始まり、綱もだいぶ出来ている。
部外者は私だけ?時間が早いからだろう。
挨拶をして写真を2,3枚撮ったところで「てっとうて(手伝って)」と声がかかり、
それではと綱からはみ出した藁を切るのを手伝うことに。けっこう力が要る。
長くやっていると腱鞘炎になりそう。
手伝っている私
綱は木で組んだやぐらに引っ掛けた状態で3人の男性が編む。3等分された藁をそれ
ぞれがねじりながら、1回1回藁を足しながらそれを一本の太い綱に編んでいく。
力強い作業だ。中心には虎ロープが入っている。
綱は70m~100m近く編み、真ん中にシンボルをつけて川の両側の山の木に結びつけ
掛け渡される。そしてここでは神式で儀式が行われる予定だ。掛け替えは3時ごろに
なるという。架け替え神事は去年見に来て、神事に使われた「竹にはさんだ御幣とミ
カン」をもらって帰った。
去年、まったく風邪をひかなかったのはそのご利益があったのかも。
この写真は午後から参加したTさんのを借用
作業は男性だけがするのかと思っていたが、藁を渡したりする役は女性がやっていた。
「男女同権やからね」これも手伝ってみたが多すぎたり少なすぎたり藁の量がむつか
しい。
藁を打って藁クズを取る、細い縄を編む。と仕事は分担されている。
藁打ちは力仕事なので若い人の担当らしい。綱やシンボル作りなどは見て覚えるのだ
そうだ。
「お天気で良かったですね。雨ならどうするんですか?」昨日の嵐のような天気を思
い出していうと「どうするんやろ」「神事やからねえ。雨やからってやめられへんしねえ」「まああまり雨も降らないようやけど・・」と村人 そうか。神様が天気にしてくれるんや。
途中、甘酒の振る舞いがあり心遣いがうれしかった。
だいぶ出来たと思う綱もまだ半分にも満たない。ちょうど真ん中にはシンボルをつける
印の紐がくくってあった。
私のお目当の「男性のシンボル作り」はなかなか始まらない。
「11時には帰らないと、次の行事に遅れるよ。早くして」心の中で叫ぶ。
10時半を過ぎてやっと、シンボルを作る場所が決まった。
お手伝いを飛鳥を卒論にするという大学生に任せて、シンボルの方に張り付く。
シートを広げて「濡れてるなあ」「藁で拭こ」「あかん。ゴザあったやろ」「取ってく
るわ」私の気持ちも知らないでスローペースで進む。
やっと編み始めた。「小さすぎるな」「30センチぐらいやで」あらら。又やり直し。
藁をだいぶ追加して根元を紐でくくり、少しずつ藁を反していく。だんだん太くなって
やっと丸い先端部の形ができた。
この後まわりを細い縄で巻いて形作られると思うが、予定の11時になり時間切れ。
まあ大体形も出来たところを見れたし、よかった!
後のことがちょっと気にかかりながら帰路に着いた。
いつの頃からか綿々と受け継がれてきた神事、世の中の移り変わりも関係ないように
これからも受け継がれていくこのような行事に、懐かしさとやすらぎを覚えるのは歳
のせい?