みどりの野原

野原の便り

1月17日 富田林奥ノ谷①

2007年01月18日 | Weblog
自然環境市民大学の卒業発表に向けて、各班に任された企画運営
先週は田淵先生のお話も聞き、奥ノ谷の保全に役立つ
「湿地と道路の間の柵作り」を我が3班のテーマに決めた。

でも、そんなたいそうなもの私たちでできるの?すごく不安。
そんな気持ちを表すように今日は朝から冷たい雨。どうすんの?
しょうがない。やるしかない。滝谷不動の駅で雨装束を整えた。

幸い現場の拠点「ミカン小屋」の作業場所に着いた頃から雨は小止
みになった。

ナタ、ノコギリ、ノミ・カケヤ等の道具や、作業台もすでに小屋から
運び出されている。
作業を始める前にヘルメットを着用してください。と言われ、ヘルメ
ットをかぶり、皮手袋をはめるとカッコウだけは一人前になったぞ。

先ず、タケとヒノキの切り出していい場所を田渕先生に案内してもら
った。
ずいぶん急なところばかりだ。

その後、どんなものを作るか案を出し合い、どんな材料がいるか、
どんな手順でするかなど話し合う。
Mさんデザイン案でやることに決まる。

80センチ間隔に打ち込む杭のサイズは100センチ。その内40センチは
地中に埋める。
その上の20センチは草刈り機も入るよう間を空ける。その上40センチ
の間にタケの小枝を挟んだタケを上下2段につける計画だ。

とりあえず今日は杭作りを出来る所までやることにする。

先ずは柵を作る現地を見る。

この道路と湿地の間に柵を作る予定

限りある日にちで(今日を含めて3日)どれぐらいできるものやら・・
最低直線の部分10メートルができれば。欲をいうと15m。本当はもう
少し頑張って20メートルできれば最高だ。
目標は高く20メートル。

杭の木は、時間の関係もあり、すでに切ってある木も利用させてもらう
ことにし、山から木を降ろしてくる。
Nさん2本も担いで降りてきた。さすが若者!

皮の着いたヒノキの皮むき。
木の根元側の皮の間にナタを入れ、皮を引き上げるとお・お・お 見事
に皮がむけていく。
ただし、これは夏に切ったからだそうだ。切る季節によっては水分の
関係かこううまくむけないらしい。 
(だから炭焼き釜の時は刃物を使ってむいていたのか)


他の班は、午前中いろりの部屋で相談してる班。どこかへみんなで出か
けた班もある。
何をするのか気になるが、それどころではない。

田淵さんがをたいて下さった焚き火を囲んででお弁当を食べた。
今日は寒さはそんなに感じないが、焚き火の火は心をホッとさせる。

昼からは本格的に作業開始。

       
皮をむいた木を1メートルに切り、切り込み用の印をノコでつける。 次にノミを使って2箇所切り込みを入れる。

次々と杭が切られて、ノコギリを引く手もだるくなってくる。
ノミで切り込みを入れるのも節があってやりにくいのもある。

田渕さんの助言を受けながら、それでもこのころには皆調子に乗っ
てきて、それぞれの作業を一心にこなしている。頼もしい姿。
Tさんも男性陣に負けじと切ったり削ったり頑張ってます。
私も仕事の合間に写真班の役目(写真の合間ではありませんよ)

杭の先を削る。ノコギリで試してみたりしたが、結局はナタで削る
のが早そう。
つぎつぎと完成品ができていく。

この作業も見てると簡単。理屈も簡単。だけど見ると
やるとでは大違い!
ナタは逃げるしなかなか思うように削れない。私の手元を見てると
見てられないのか、つい助け舟がでてくる。
くやしー!うまくなりたーい。

ようやく31本の杭が完成! 


最後はちゃんと道具のお手入れもして(拭いたり、歯ブラシで汚れ
を取ったり、油をスプレーしたり) ヘルメットもアルコールを
たっぷりとスプレーして片付けた。


ここまで出来るとは思わなかった。
お天気も持ち直してほんとによかった。
みんなの力に満足して帰途についた。

今夜はよく眠れそう・・・



コメント
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