みどりの野原

野原の便り

1月19日 ①飛鳥めぐり

2007年01月20日 | Weblog
里山歴史クラブの今年はじめての活動として、飛鳥めぐり。

横道、裏道をよく知っておられるのにはいつも感心する。

もちろん歴史の説明を聞くのは楽しいが、ちっとも頭に入らないのが悩みの種で、
大きい声ではいえないが、歴史クラブの私の一番の楽しみは歩いたことのない道
を歩くこと。
ただ、これもちっとも覚えられない。

今日もどこかの家の横をひょいと曲がったり、細い田んぼ道を入っていったりし
ながら、横王路跡~飛鳥京跡苑池~飛鳥東垣内遺跡~竹田遺跡~飛鳥寺の講堂の
礎石などをまわった。

飛鳥は普通に見ていても、残っているものは少ない。お寺も火事で焼けたりして、
もとのまま残っているものはほとんどない。
しかし、いたるところに遺跡として残っている。

稲刈りの終った冬場は発掘シーズン。調査が済めばまたもとの田んぼに埋め戻される。

この間も見に行った飛鳥時代の高級官僚の屋敷跡と言われている竹田遺跡も、
今日はすっかり埋め戻されていた。

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)の前は一見何もないけれど、説明を聞いて
見ると、少し細い田んぼがあり、そこは土木工事が好きな?斉明天皇が7万人?もの
人々を動員して作らせた渠(みぞ)の跡で、人々が皮肉って「狂心渠(たぶれごころ
のみぞ)」と言ったという昔の運河の跡で、天理の砂岩を香久山辺りまでは川で、
そこからはこの運河を使って酒舟石遺跡のあたりまで運んだという。
そんな痕跡が田んぼの形として残っているのを見つけると面白い。

飛鳥はそんな遺跡がわんさか出てくる村だ。


田んぼ道の横に湧き水があることも教えてもらった。鉄分の多い水らしく、
赤茶色のどろどろが積もっていた。
コメント (2)
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1月18日 三輪山に登る

2007年01月20日 | Weblog
里山野外サークル9人で桜井~三輪の大神神社まで歩く。
大和川ではコガモがのどかに泳ぎ、田んぼの中には家の近くではなかなか見つけられない春の七草の
ホトケノザ(コオニタビラコ)の柔らかな葉がたくさんあった。
畦道ではナズナやオオイヌノフグリやタンポポ、ホトケノザも花をつけ、春のよう。
朝から春のような陽気。上着はリュックの中へしまいこんだ。

金屋の石仏~平等寺~三輪大神神社へ。白いヘビの棲むという巳の神杉がどっしりと立ってていた。
しめ縄は針金でしっかり巻いてある。サガリは変わった形だ。

   
          巳の神杉                  大三輪神社のしめ縄
門前でにゅうめんと柿の葉ずしの昼食の後、計画にはなかったが三輪山に登ろうかと言うことになった。

三輪山には だいぶ前にガールスカウトの仲間と登ったことがある。

狭井神社のおみくじなどを売っている所に入山登拝受付があった。
代表者が住所氏名電話番号を届け、入山料300円を払い、三輪山参拝証と書かれたタスキと杖を借り、
神聖な神の山であるので、写真を撮ってはいけない。山を汚さないように。騒がないようにとの注意
を受けた後、いよいよ鳥居をくぐり山へ入る。
       
       三輪山参拝証のタスキ                   登山口

登山道は意外とゆったりして木で足場も作ってあったり、前来た時よりはだいぶ整備されているようだ。
けれど、だんだん登るにしたがって急坂になってきた。山には常緑樹が多く、コシダやウラジロやシダ類
も多い。ハナミョウガの赤い実がたくさんあって美しい。

途中に行場がある。滝のそばには男女別に着替所がありゴムぞうりが置いてあった。
前来た時、このあたりにオオバチドメらしい大きいチドメグサがたくさんあったなあ
とキョロキョロしてみるが、それらしいものは見当たらなかった。

ぬかるんでいて足元の危ないところでは、誰かが滑った跡もある。
気をつけようねと言い合う。

だいぶ登ってきた。こんなに時間がかかったっけ?そのあたりの記憶はない。
しめ縄がかけられた大きい石が登る途中にいくつかあった。

カラスザンショの木が増えてきた頃から私の中に違和感が広がってきた。
前にはなかったように思うけどなあ。道を切り広げたから?

だんだん空が近く明るくなってきた。頂上が近そうだ。
小さい社があり、100メートルほど登ると「奥津磐座(おくついわくら)」があった。
しめ縄をめぐらした巨岩の周りは杭で囲こってある。ここが山頂か。
登山口から1時間かかった。

なんか前の印象とちがうなあ。やけに明るい感じ。あっけらかんとして神の山の感じがしない。

なぜかわかった! 頂上付近に大きい木が見当たらないのだ。小さい木ばかりだ。
立ち枯れた木が何本か見える。dそういえば途中大木が倒れていたなあ。
多分原因は10年ぐらい前?の台風のせいだ。大木がたくさん倒れてしまったんだ。
途中から目立ったカラスザンショも納得できる気がする。

磐座(いわくら)の石ももっと大きく、囲いの柵ももっと立派だったように思うのは記憶違いか?

帰りは滑らないように注意しながら下る。
山をほとんど下りて来たあたりに柿の葉ぐらいの茶色くなった薄い落葉が落ちていた。
なんだろう? ひょっとしてと思って葉をゆっくり破ってみるとわずかに糸をひく。
トチュウ(杜仲)かな? わからない。自然のものか、植えたものか、違うものか。
誰かに聞いてみよう。

結構急な山だったと思ったら、三輪山の標高は467メートルあるそうだ。
写真が撮れなかったのは残念だった。

降りたところにある狭井神社は三、輪山から湧き出る霊泉が有名で、ご神水がいただける。
ここも押しボタン式の近代施設に変わっていた。



帰ってから前に三輪山に登ったのはいつだったか調べると 平成元年10月13日とある。
18年もまえだった。
メモの目次を作ってあるのでいっぺんにわかった。
次にその時のメモを見たら「山頂に巨大スギ・キノコいろいろ・オオバチドメ」とごく簡単に書いてあった。
コメント (2)
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