みどりの野原

野原の便り

1月27日 こも開き

2007年01月28日 | Weblog
奈良市大渕公園の昆虫観察会で行われた「こも開き」に参加した。

ここを拠点として昆虫の観察をやっている「昆虫かんさつの学校」・
「こども昆虫塾」の子供たちが大勢参加している。
午後は子供たちの発表もあるらしい。


「こも巻き」って?
成虫・幼虫で冬を越す虫は樹皮や落葉の中など、温かい場所で冬を越す。
そんな性質を利用して、もともとはマツなどに付く「マツカレハ」を
駆除するために始まった。
寒くなる前に木の幹に「こも」(ムシロのようなもの)を巻きつけ、
暖かくなる前(2月ごろ)に外して焼き捨てる。
害虫以外の虫も入ったりするので、その効果は疑問視されている。

調査のためには労力が少なく、便利な方法だそうだ。

大渕公園では虫の調査観察のために去年の11月1日に「こも巻き」
をやってある。

今日は指導を受けながら「こも」外して、中の虫を1匹残らず捕まえて、
どんな虫が隠れているかを調べる催しだ。

やり方
①こもを巻いた木には番号が記されたプレートがつけられている。
番号・木の種類を記録する。


②こもをそっと外し、広げたシートの上に白い布をひろげそこに置く。
ピンセットで虫を残らず捕まえて、アルコールを入れたビンに入れる。
目にやっと見えるような小さい虫、クモは逃げ足が早い。
1匹1匹捕まえるのは根気のいる作業だ。

③こもをのけた後の木でも虫を残らず捕まえる。
木の皮に潜り込もうとする。落ちたものも逃がさない。

名前がわかるものは記録し、わからないものは持ち帰り調べる。

子供たちが大活躍だ。中には「電動吸収管」なる便利なもので
虫を吸い込んでいる子供もいた。


私のグループではコナラ・アカマツの2本の木の「こも」を外した。

樹種によっても入っている虫は違う。
周りの環境によっても虫の種類が違う。
思っていたよりは種類が少ない。大型のものはごく少なかった。
どの木にもクモの種類が多かった。
カタツムリの子供も結構いた。

ヒメクロゴキブリ・フユシャクモドキ(成)・ムカデ(幼)・
ゴミムシダマシ・カメムシの仲間・カネタタキ・カメムシの仲間・
チャタテムシetc.

午後からは公民館の中で発表会、司会も子供。
発表は子供(小学生)が次々と「ヤゴの飼育」「ニイニイゼミの幼虫
と羽化」「セミの抜け殻調べ」「昆虫の口の形と食べもの」など
絵や図も利用して説明。
堂々としたものだ。大人の人の発表も2件あった。
その後先生方お2人のお話。

大人の人が「スーパーキッズ」と言われていたが、この子たちが大きく
なったらどんなになるのだろうと頼もしい限り。
こんな小さい頃から専門的な勉強が出来てうらやましくもあった。
すごい!のひとこと。







コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1月26日 八木界隈 | トップ | 1月28日 ガラス玉作り »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
写真が消えた? (100さん)
2007-01-29 23:18:43
朝、見たときは確かラベルの付いた木の写真があったように思いましたが・・・。
返信する
出てきた! (100さん)
2007-01-29 23:22:15
一度閉じて、また開いたら、ちゃんと写真が出てきました。先のコメントは取り消しです。
返信する
写真 (みどりの野原)
2007-02-01 09:38:01
写真見つかってよかった。
写真の扱いがまだ不慣れです。
横に2枚並べようとして、プレビューで見るとちゃんと並んでるのに、普通に見るとタテ並びになってたり・・・
どういう加減かわかりません。
変になってたらまた教えてくださいね。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事