みどりの野原

野原の便り

1月9日 炭焼き釜作り1日目

2007年01月09日 | Weblog
里山クラブで炭焼き釜を作ることになったらしい。
手伝いがてら、どんなんか見に行った。

村の人が何人か指導兼作業に来られていた。

炭焼き窯作りの流れ
1.18メートル×2.1mの広さに土を掘りさげ、太い木を埋め
て、その上に束にした枝をたくさん乗せてくくり、ムシロを
かぶせ、その上に土をかぶせ、カケヤで10センチぐらいの厚
みになるように突き固め、その上に柴を置く。それで火をつ
け内と外から土を焼き固める。
最後に籾殻を上に撒くとくすぶって土にくっつきより釜がし
っかりする。とのこと。

炭焼きは、かまどに炭焼き用の木を入れ煙突を立て、火加減
を見ながら焚き、煙の様子を見て煙突を抜き、蓋をして蒸ら
した後取り出す。という流れらしい。(合ってるかな?)

穴掘りと柴作り
山の中腹に炭焼き釜をこしらえるべく穴を掘る。
といっても竹の根っこや株などあり、まるで開墾のようだ。

私たちはすでに切り出してある太いカシの木やシイの木から
枝を折り取り、束にする柴作り。
これは釜を作るときに中に積み上げ、土をドーム型に形づく
る時に使用するものらしい。


        柴作り
太い枝は底に敷く。ドームの上に乗せる枝葉も要るとのこと。

山になっていた枝つきの木も、人海戦術で昼までには整理さ
れ柴が積み上げられた。

指導の豊田氏によると、炭焼き釜を作るのは棚田オーナーが
炭焼き体験したいというので釜を築いて以来10年ぶりとのこと。


          穴掘り

午後から、少し草刈などしている間に釜掘りもだいぶ深くな
っていた。

やりかけると間をおかずに作ってしまわないといけないらし
く、作業は何日か連続する。
またこれる時に見に来よう。

炭焼きは「親の死に目にも合えない」といわれるぐらい、や
りかけたら手が離せないものらしい。
管理はあなた方ですよ。といわれた。

昔は飛鳥の山手では炭焼きの煙が上がっていたものだ。雑木
を切っては炭にし、又場所を変えて切った木を炭焼きされて、
結果里山がうまく循環していた。

今、間伐が大事といって木を切っても使い道がないまま放置
されているのも現状だと前に聞いた。
炭焼き釜を1つ作っただけでそんな問題は解決しないだろうが、
とにかく興味深く炭焼き釜を見て行きたい。

甘橿丘のアオモジはもうびっしり蕾を付けていた。
蕾がふくらんでいるツバキは絡み付いているクズを取り去って
もらって、ぐっと手を伸ばしたようだ。
このまま春になりそうな感じだ。


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1月8日②わかくさ能 本番

2007年01月09日 | Weblog
綱掛行事を途中まで見て、友だちのRSさんと一緒に一路奈良へ。
「新春わかくさ能」を見に行った。新公会堂に到着し、説明が聞けるという
イヤホーンを1000円で借りた。
席はRSさんは正面扇型の席、私はA席の1番前。よさそうに聞こえるけど、
手違いがあって(プンプン! まあまあ・・)舞台の真横の席。
花道にあたる橋掛に近く、その辺は見やすいとは思うけど・・

説明の後、演目が始まった。先ずは観世流仕舞「野守」謡と踊り
ゆっくりとした謡いと舞い。ちょっと退屈。

次は大蔵流狂言「昆布売り」登場人物は大名と昆布売りの2人。
道中、無理に太刀を持たせられた昆布売りが、大名に仕返しにイチビル。
という単純なストーリーと、せりふもはっきりしているのでわかりやすい。

次はいよいよ観世流能「竹生島」能は音楽劇といわれ、物語の登場人物の
シテなど俳優以外に地唄を歌う人たち、能笛・小鼓・大鼓などの囃子の他、
大道具を動かしたり、何か補助をするような人など、もう用事が済んだん
じゃないの?と思う人たちも最後まで、せりふもないのにじっと舞台に座
ったままで、見ているだけで眠たくなる。

大道具はお宮と船といっても、舟など枠だけのような簡単なもの。始めは
ないはずのお宮も最初から舞台にでていて、それは客が見ないことにする
らしい。ようわからん。
せりふと筋書きは書いたものをもらっているので、合わせて見るが・・・
昨日一緒に唱和した「緑樹影沈んで~~ 魚木に登る景色あり~~」もわ
かったが、何しろ、動きのスローペースについていきがたい。
 
      黒ヒゲ            朝倉尉
お囃子は複雑。笛・小鼓・太鼓の音と、それぞれの掛け声
イヨ~~ッ ポン オー・イヤ~~ タン トン ヤー ハ ポン それ
に地謡 よくもまあリズムがとれるものだ。と変なところで感心する。

結局はあまりよくわからなかった。
日本独特の文化だというのに。トホホ・・・
見る目を持った人が見れば「すばらしい」んでしょうね。
おまけに1000で借りた説明イヤホンは音がまったく聞こえず、受付に申し
出て返金してもらう始末。
まるで異文化に触れたような能の初鑑賞だった。ネコに小判というべきか?
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