宮崎の口蹄疫、大変です。何年か前の流行の時は七百何十頭の処分で済んだのが、今回は十一万頭以上だそうです。殺処分しなければならぬのに、埋める場所と人手がないとかで、殺さなければならぬのに農家は餌をやる続けているんですって。ああこれは想像するだけで可哀想な状況です。その中には子牛も子豚も含まれているんです。TVには勢いよく母豚のおっぱいにむしゃぶりついてる子豚の映像がありましたが、母豚はなんだかしんどそうにしてる、この親子もやがて殺されるということを暗示します。これは辛いことですね、畜産農家の心情やいかに。外野は無責任に可哀想だと言ってればいいんですが、マスコミが説明してくれているように当事者さん達にはこの可哀想(精神的打撃)に加えて経済的損失も莫大なわけです(後先が逆ですか)。無実の我が子を殺す思い。子牛は我が子と同じ。手塩にかけた子牛を75頭も殺処分した畜産農家の言葉を日経のコラムは採り上げます。種付けから出産、育児(育牛)まで全てに手をかける農家にとれば思い入れも相当であろうことは十分にわかります。私たちが子犬や子猫を思う気持の数倍するものでしょう。それを無体にも殺してしまわねばならぬ事態。ううむ。しかも殺さねばならぬとわかっているものたちに餌をやる続けるという異常。吐きだされた心境に十分同情します。おそらく本来の目的で場に送る時の心境とは全く違うものなんでしょうね。畜産農家としてのプロとしての割り切りがそこにはあるのでしょうね。本来の目的とそれ以外の理由によるものに対する気持ちの処理の仕方が違うんでしょう。人の気持ちの湧き方の深さを教えられる気がします。そしてマスコミの勝手さ。これにも呆れるばかりです。東知事が怒るのもむべなるかなです。TVは例によって面白がって、知事が記者会見の場で血相変えて噛みついている場面しか切り取りませんが、もっとやり方があったんじゃないのか、初動が不十分だったんじゃないのか、今後はどうするのか、なんて後出しじゃんけんでは勝てるに決まってるんです。集団暴力です。一番初めに診た獣医師の責任にしようとしたり、5月の連休にこんなに大変になってるのに赤松農相は中南米に外遊してたなんて報道です、この人は筋金入りの親労働組合、親朝鮮の左翼さんです、庶民の味方じゃないの?。今からワクチンの検討するとやら、専門家を派遣するとやら、紙面見ていると確かに後手後手。遅い!っつうの。燎原の火と表現するコラムもありました。こういうのをまさにこの譬えで表すのでしょう。新型インフルエンザの時に有名になったPCR検査を初めからしておけば分かったのに・・なんて論になっていきそうです。ここはしかし十分に検討すべきです。道具や機器、検査用具がちゃんとあるのに使わないことで惨事を招いたとなれば、そこの考え方を変えねばなりますまい。そう思います。
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