柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

オスカー

2009-02-24 08:20:39 | Weblog
「おくりびと」とアニメがオスカー獲ったと大騒ぎです。アニメは興味もないし見てもいないので何とも言えませんが、おくりびとは見ました。そんなにいい映画でしたかねぇ。死人を扱う職業は差別されてきました、差別される人達の仕事でした、そこにも映画で少し触れていました、広末涼子に喋らせてましたね、でもそこがポイントじゃないんですね。あの映画の評論(まさに雨後のたけのこ状態、賞賛賛辞の雨あられ状態ですが)見るとそこに言及したものはないようでした、新聞の評論見ただけですが。死んだ人を手篤く扱うことからの日本文化論ばかりです。日本文化が外人に評価されたなんて切り口です。ふむ。それはそれでいいんでしょうし、そういう小難しいこと言わねば体裁つかぬのもわかりますが、そうですかねぇ。外国の土葬、日本の火葬、そういう対比も見えました。なんでもこの映画の企画はモックンが長年温めていたものなんでしょう?彼がどういう思いだったかですけれどね。もっともここまで来れば彼もいい加減なこと言えませんし、あれこれ理屈くっつけて喋るんでしょうが、もの珍しかっただけでしょうにね。納棺士なんて地方限定の職業だし(私はこの映画までこんな仕事知りませんでした)、映画見ている限りは様式美なんていうより前に単に儀式、マニュアルのように思いました、一挙手一投足に決まりがあって。まぁこんなに言いだすとキリのないこと、ケチ付けるつもりもないのですが、英語映画でないモノから英語文化の人間が選ぶ賞です、もの珍しさが第一の要因でしょうにね。生々しいドキュメントものやら息が詰まるような濃い地域文化を見るより、こんなさらりと見られるのが選ばれたという推測が正しいように思います(誰かが新聞に書いてました、私の意見じゃありません)が、いかがですか。天邪鬼でまこと申し訳ないですが、この引っかかりは実際にこの映画を映画館で見たときの印象が薄かったことに起因しています。そんなに面白くなかったけどなぁって。そうじゃなかったですか?
コメント
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