柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

節約

2009-02-07 08:08:56 | Weblog
インターネット中傷記事で逮捕された事件、ここまで来たかの感が強いですが、天声人語が定義します、匿名に乗じて小心者が振り回す言葉の暴力と。名を明らかにすればいいというわけでもないですが、ネットの特性は匿名にありますからね。人の本性とはこんなもので、人は誰でもこういう衝動に心揺れるのです、覆面かぶれば、透明人間になれば何をやっても咎められないだろう。でも普通はやらない。理性というか知性というか常識と言うか品性というか、そういうもので抑えている。そのバランス。世の中の表立った規制はとても緩いものです。そこに胡坐をかいているとこんな羽目になる。他山の石にすべきことでしょうね。少なくとも常識的に生きようとする人にとっては。
 ヤッターマンの実写版映画ができて公開される。30年も前の漫画がどうして今頃?という特集をNHKがやってました。予告版を映画館で見ただけですが、あの漫画をTVでリアルタイムで見ていた者からすれば(あなたも見ていたでしょう?)全然違います。リメイクなんて言ってますが、全然別物の印象です。TVで見えていたタツノコプロのあの独特の空気がまったくありません。マッハゴーゴーゴーからタイムボカン、ハクション大魔王とつながるあの色がないんです。実写ですからね、仕方ないんですよ、それはわかってますがね。ドロンジョ様やボヤッキィーを待ってましたよ。ドロンジョ様のレオタード姿が漫画なのに色っぽくて声が大人の女の声でね。鉄腕アトムの時もそうでした、鉄人28号の時もそうでした、おそらく今封切られている20世紀少年もファンから見ればがっかりなんでしょうが、それはわかっているのですが・・です。あれで日本のアニメの力なんて評価されると、おいおいという気持ちになります。TV漫画の方がうんといいです。外人に見せるならこっちだろうに、と思いました。
 人生は足し算なのだ、掛け算割り算は人をたぶらかす麻薬だと以前書きました。円天やら日本一の女相場師やら、あいかわらず美味しい話に簡単に騙される人の多さを見聞きするに、麻薬というのは言い得て妙であると思ってます。一儲けしようというそういう生臭い話じゃなくても、例えば昨夜やってましたが今流行のエコ関連、電気製品の電気代がこれだけ節約されますという評価するのに、電気使用量とか何とかをいちいち計算して5年後にはなんと13万円も!というわけです。まるで5年先に13万円の残るような言い方です。ご丁寧に13万いくらを目の前に並べて殊更に強調します。残りませんよ。単に比較しているだけですよ。きっとその13万円は(日割りにしたらいくらです?何十円でしょう)どこかで使われているのです、残りはしません。日々の暮らしというのはそういうもんですよね。でもこう示されると錯覚しますね、13万あったらあれが買えるって。これが騙しです。5年で13万なら10年で26万、20年で・・、ローンでも組んだんですかね。掛け算すればどんどん数字は大きくなっていきます、当然です。でも日々は一日一日の積み重ねなのです、掛け算では過ぎません。ここですね。心しなければなりませぬよ、諸姉諸兄。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする