memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

NGOによる違法操業との戦い

2011-10-31 11:13:44 | 海事
国際的なNGOによる違法操業との戦いの計画についてさまざまな反応が出ている(10月12日WFAN)

この計画では国際刑事機構Interpol takingも国際捜査や訴追について積極的な役割を果たすというもの。9月にワシントンDCで行われたPEW公益信託財団の集まりに呼応した反応である。一部の反違法操業活動家は国際的な捜査NGO機関の設立を提案したものであるが、そうした機関を誰が運用し得て責任の持てるものなのかどうかの疑問もある。

その他の提案としては国際刑事警察の野生生物部門により違法操業を取り締まるか、国連海洋法条約UNCLOSのもとでの海洋生物資源に対する密漁取り締まりをしてはという意見もある、この方が摩擦は少ないというものの業界には依然疑問がある。またこの会議で同じように国際的に活動する反違法操業活動家が世界の代表的な表層魚トロール船や加工会社を対象に活動を始めるという話もあった。香港のパシフィックアンデスやオランダのParlevliet & van der Plas などは太平洋、南大西洋の200浬経済水域の外側で操業、あるいは200浬以内においても西アフリカ諸国や最近ではファロー諸島やアイスランド水域で操業しているが、この2か国はノルウエーやEUの意向に反して漁獲を自分たちで決めている。
活動家たちはそうした国境を越えた国際的な表層魚操業を行う会社は経済的あるいは政治力による主張をし、小規模な表層魚漁業はさらに重要で、人類の消費に向けて貴重となっている。錆びたバケツと呼ばれるそうした操業を非難している。

食用可能な投棄魚は慈善目的に   EU

2011-10-31 08:57:38 | 水産・海洋
食用可能な魚の投棄をやめるためにEU漁業コミッショナーのMaria Damanakiは慈善目的での利用をEU議員に訴えた(10月27日Guardian)

EU水域の魚が海に投棄される代わりに貧困国に提供する案が木曜日提案された。
欧州漁業コミッショナーのMaria Damanakiは食用可能な魚を海に投棄する無駄をなくすために公的機関を通じての慈善目的での分配案を提案した。環境食糧地方関連共通委員会に先立ち、彼女は「我々はこれらを慈善目的に与えることができる、漁業者が貧困者に魚を与えてくれるものであれば漁業者に対する補償も必要」と。

Damanaki女史は設定されてから40年が経過したEU共通漁業政策の広範な見直しを模索している。 改革の鍵となるのは投棄行為の禁止である。ある種の魚種においては漁獲されたものの3分の2まで海に投棄されていて、そのほとんどは死んでしまう。年間およそ100万トン相当が北海だけでも投棄されている。こうした投棄魚は漁獲枠制度の副産物である。漁業者は自己の漁獲枠を超えた分や、自分が枠を持っていない魚について投棄せざるを得ない。

しかしコミッショナーは漁業者の団体や参加国から強い反対を受けている。漁業者が漁獲のすべてを陸揚げすることになれば彼らの収入がさがることになるからである。現在の方式では傷ついた魚や価値のない金にならない魚にあっては投棄が許されていて、これは漁業者の利益を最大にするためである。Damanakiは消費者らに対して政府、再販業者、漁業界などに対し投棄をやめるよう呼びかけることを要請、これによりEUの魚資源の持続性を高めようというもの。「我々は消費差の支持賛同がなければ実行できない」といい、「自分としては消費者に自分たちの食べる魚に対する責任を呼びかけ圧力としたい」

今年のはじめには何万もの人々がGuardian紙での食品ライターHugh Fearnley-Whittingstallの呼びかけに呼応して投棄禁止に関する請願書に署名している。Damanakiは漁船のスクラップに補助金を出すことも中止したいとしている。しかし2007年から今年までの間におよそ10億ユーロの金が漁船のスクラップに応じた漁業者に支払われているがこの期間に欧州の漁船数は3%増加。スクラップ補助金が新しい大型船の建造に使われているからだ。

余剰物の分配で欧州から低収入の国々の人々に分配する慈善システムにはすでに既存のものがある。それは“貧者への食糧”の形であり農業製品では行われている。価値の低い食べられない漁獲はフィッシュミールとして魚の餌になる。加えて漁業者はどんな稚魚をとっても補償金を受けることになる。いくつかの魚種にあっては投棄ののちにも生存するサメなどはあるがこれは依然許可されている。
しかしDamanakiはそうしたレベルの補償金の設定は困難と認識している。「漁船お協力を得るためにいくばくかの金は漁船に対し支払わねばならないだろうが多すぎてはいけない。それよりも小魚を獲れない選択性のある漁具をすすめるべきだ」

漁業委員会は今後7年間に67億ユーロの予算を要求している。この資金は漁業から廃業するものや新しい仕事に就業させる目的のもので、不要になった漁船をレジャー目的や海のプラスチイクゴミのリサイクルという革新的な計画に使われる。またこの資金は冷蔵庫の新設などのインフラにも用いられ、魚の無駄を解消する。
Damanakiの提案は欧州議会や欧州委員会で現在検討中のもので来年には討議される。もしこの案が参加国によって否定されなければ来年の末には法制化される。

そのクジラは“小人の”マッコウクジラであったと        英国Penzance 

2011-10-31 08:57:02 | 水産・海洋
Penzance(英国本島最南西端の街)で見つかった小型のクジラは委縮したマッコウクジラと判明した(10月13日BBC)

この動物はイルカよりも小さく、日曜日にしコーンウオールのMounts湾に入ってきたもの。SEA WATCHの理事Peter Evans博士はこの種は今まで英国沿岸でみられたことはないという。29種類のクジラ目が英国とアイルランドの海で記録されているが科学者もクジラについて知識が豊富でない。

このクジラは浜辺から目撃され円gな警備隊とコーウオール野生生物基金の座礁動物担当のJan Loveridgeに報告されたもの。一般人のメンバーがこの動物を浮上させ、その後泳ぎ去った。「Penzanceのクジラの写真は委縮したマッコウクジラのようである。その鰭が大きくほとんど三角形をしている」とPeter Evans 博士はいう。「この種は 一握りくらいの記録がスペイン、フランスなどの押収にはあるものの英国やアイルランドにはない」 「温暖化により英国の近くまで来遊したものではないか」それほど委縮したマッコウクジラに関する記録は少なく、“情報不足”とICUNの絶滅危惧れレッドリストにある。


水産加工計画を管轄省が承認    ベトナム

2011-10-31 08:56:11 | 水産・海洋
農業地方開発省は今後10年に実行すべき包括的な水産物加工計画を承認した(10月8日VNN)

この計画は毎年3.5%ずつ輸出を増加し、2020年には100億ドル、200万トンの輸出を目指す。また加工水産物の国内消費については毎年3.3%の伸びを計画、95万トンを目指してている。水産物加工と冷蔵庫についてもそれぞれ年間210万トンと110万トンをめざす。この目標達成のため、工業的な水産加工プラントの改善と建設を行うとともに漁船と水産物買い付けの船を投入する。

また、水産物加工集団、冷蔵水産物倉庫、加工や保存に関する研究調査センターも設ける。水産物加工に従事する人々のる訓練や輸出振興と国内消費普及も図る。水産物加工は国内の4大地区に分布しているが、それぞれの場所の原料、インフラ、人的資源によっている。
紅河デルタ地区ではハイフォン市がその中心である。北部中部地区と中部沿岸地区ではダナン市とカインホア省が二つの中心となる。南東部ではホーチミン市とバリアブンタウが中心となる。メコンデルタ地区ではカントーが中心となる。

また同省は輸出市場の開発に努めブランドの確立をこの国の主要産物であるブラックタイガー、ナマズTra、マグロなどについて行う。主要活伝統的な市場としてのEU,米国、日本などについては持続するとともに、中国、東欧、中近東北アフリカ、南米のような新規市場を対象とする。海外の供給業者やスーパーマーケットを直接の取引相手とし、現在のような輸入業者に頼らない。本国においては近代的な販売網を都市や工業地帯に構築する。

この計画実行には11.7億ドルの資金を要するが資金調達は国内や海外の投資とみ名kン資金を導入するという