memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

水質汚染で罰金   米国大手水産会社

2011-10-18 08:36:49 | 水産・海洋
米国の大手水産会社TRIDENT Seafoods社がアラスカの加工場で水質汚染を起こしたとして250万ドルの罰金を命じられた(9月30日FUD)

これは環境保護局による民事罰則によるもので米国の水産会社に対するものとしては最大規模である。Trident社はシアトルに本社を構える会社であるが、同社は海中への加工処理により排出された汚水による海底の清浄化のため数百万ドルの設備を備えることについても同意した。
環境保護局EPAのEd Kowalskiは「水産会社がここアラスカでの操業を改善することを期待している」と表明。EPAはこの会社が違法に汚水や汚染物質を排出、正しい年次報告を怠っていたと報じた。同社の法務報道担当のJo Pleshaは排出基準に基づく完全なコンプライアンスが守られていなかったことは全くショックである。そのことを指摘されて非常に驚いた。Trident社は環境関連コンプライアンス手順の見直しを行うという。

1973年にたった1隻の漁船から始まった同社の事業は漁獲、加工、水産物の市場流通の垂直統合な事業展開を図り、北米や世界に進出している。同社のトレードマークは“漁獲から食卓まで”となっている。

座礁船のサルベージを再開 NZ

2011-10-18 00:07:59 | 海事
サルベージ専門家らは金曜日、座礁したコンテナ船からの燃油抜き取りを準備、ここ数十年で最悪の環境災害になるのではとみられている(10月14日Reuters)

リベリア船籍のRENAがNZ北島のTaurangaの沖14浬の岩礁に座礁して9日目、毒性のある燃油300トンと数百個のコンテナが流出している。236m長さの船体は半分に割れる恐れがあり、そうなると数百トンの油が流れ出すことになる。サルベージチームは47230トンの本船に戻りおよそ1000トンの油抜き取りのため穴を船尾部分にあける準備を始めた。「複雑で、難しい、困難だが"可能になり次第ポンプでの汲み取りを始める」とNZ海事局の報道担当Bruce Andersonが記者らに発表した。

流れ出した油は沿岸を40KMにわたって洗っている、そこはサーファーや漁業者の人気のある場所である。天候は良好であるが、風力が増す見込みで、サルベージ作業者に影響を与える。本船はおよそ21度の傾斜をしている。サルベージ会社のSvitzer 社は作業環境は困難という。「本繊維はコンテナがあり崩れ落ちることもある。本船には電力もない、作業者が下層甲板にはいれば漆黒の闇だ」と報道担当Matt Watsonはいう。

<油回収作業>
この地方で休日の遊び場としてサーフィンや大物釣りで有名な海岸として有名だが、キャンセルが続いているという。ビジネスの生き残りについても不安がある。「まちがいなく、多くの人々が仕事を止めなければならないだろう」とサ-フィンスクールの運営者Bjorn Walingはいう。それに加えて油は何年間も残り、字音の名声を損なうだろうと。

この地区の商工会議所は政府機関と共同し、影響を受けた企業体への短期支援を行っている。数百人規模の白い服を着た兵士、野生生物専門家、住民などが海岸で悪臭のする油の回収を行っているが、この漏油は砂浜40㎞に広がっている。漏れた300トンのうち100トン以上が回収されたとみられる。船殻落ちた2個のコンテナが流れている。

Taurangaから80㎞離れた小村のWhakataneでは風と潮により油が流れ着く際の準備を始めた。この国最大の輸出港であるTaurangaの操業は平常通りである。本船の船長と2等航海士はフィリッピン人であるが、本船を危機に陥れたことで拘束され、保釈請求は却下された。Taaranga市長は本船の船主であるギリシャのostamare Shipping Inc社について「彼らの陳謝は半分が陳謝で多くの弁解がある、十分ではない。自分としては船主自身がTaurangaにきて、人々の前に立つ必要がある」とTVNZに語った。


フカヒレはないとシンガポールの業者

2011-10-18 00:07:28 | 
シンガポールのスーパーマーケット・チエーンCold Storage は国内42店舗でのフカヒレとその製品の販売を取りやめたとWWFが金曜日に発表した(10月1日SeafoodSource)

これはシンガポールのスーパーマーケットとしてははじめて“フカヒレ取りやめ”政策を適用したものとWWF。またこの業者はWWFシンガポールの持続可能な水産物グループに参加、水産食品のよりよい供給と持続性について追及している。(シンガポールではSodexo Singapore や Fairmont Singaporeもそのメンバーである。

「我々は環境保全に取り組みたい。我々は品質の追求とともに、水産食品の持続性やその他の製品いついて直気にわたる持続性を維持し、海洋の保護に努めたい」とCold Storage 社のCEOの Victor Chiaはいう。

アジア太平洋地区とくに中国がそうであるが、フカヒレはスープの食材として高級な晩餐や結婚式の際に用いられる。他の水産食材よりも高価であるが、中流階級でも富裕化により口にするようになってきた。しかしながらフカヒレが物議を呼んでいる理由はその鰭のために毎年何百万ものサメが漁獲され、残る体の方は海中に投棄され死んでゆくと保護活動家はいう。

今月(9月)上旬にはカルフォルニアの議員がフカヒレの取引、販売、所有を禁止する議決を行った。これは米国で4番目の議決で、ハワイ、オレゴン、ワシントンがすでに議決している。また先週にはメキシコがサメとエイの漁獲禁止を来年から行うと発表した。「WWFとしてはCold Storage社がその販売活動において持続可能かつ責任ある消費を推進することを支援したい」とWWF Singaporeの常務理事Amy Hoはいう。「水産物は国民にとってなじみ深い食の選択である。Cold Storage社の決断は消費者に魚資源保護と絶滅が危惧される海洋生物の保護についての選択の機会を与えるものとなる」’

Cold Storage社は Dairy Farm社の子会社でアジア太平洋地区で5,300店舗を展開、従業員は8万人である。

800メートルも内陸で座礁クジラが死亡    英国

2011-10-18 00:06:49 | 水産・海洋

若いクジラが北イングランドのHumber河口で乗り上げたのちに志望したが、こうした事象は珍しいと保護活動家はいう(10月1日MP)

専門家がこの長さ10メートルの動物を検証、海岸線から800メートルも内陸で発見されたものでメスのイワシクジラsei whale である確率が95%という。このクジラはHumber川の北岸にある東ヨークシアの村Skefflingで浅瀬にはまり込んだもの。ヨークシア・野生生物トラストの Andy Gibsonはイワシクジラの座礁は極めて珍しいという。過去20年間で英国水域での座礁は3例に過ぎない。

水深1.2~1.6mのところでそこに接触したのではないか」とGibson氏はいう。「そこは800メートルのところにあるが乗り上げたのち転がり噴気孔がふさがれたのではないか」と。「悲しい出来事だが、これから我々は学ぶこともある」このクジラはHumber河口で死んだ最新のお事例である。

9月にはイワシクジラに近い種のナガスクジラの子供が北東Lincolnshireの Imminghamで座礁している、その後押し上げられて Spurn Pointで死んでいる。また死んだクジラの漂着が数日前にもみられたが陸に押し上げられることはなかった。ヨークシア野生生物トラストは2011年にクジラ発見数が増えているが、北海でのこの動物の増加の理由は不明という。この夏には北ヨークシアのWhitbyとScarboroughの間でミンククジラ10頭が常に見られた。クジラ専門家は発見事例や座礁が増えているのかは不明であると。一部専門家は北極海の冷海水が浅場の北海に流れ込んでいるのではないかと。