memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

座礁したクジラが死んだ    Zambales、フィリッピン

2011-10-12 07:21:26 | 東北地震津浪災害 3.11
土曜日Candelariaの島で若いクジラが座礁、死亡した。観光地として有名なPotipot 島の住人が発見したもの(10月11日SunStar)

地元民がこのクジラを深いところへ逃がそうと努力したが、また浅瀬に戻ったもの。このクジラは穴のような傷やひっかき傷をつけていた。 獣医は浅い傷はサンゴ礁により、深い傷はサメによるものであろうと。近くに住むZamnales市長のHermogenes Ebdane は現場に駆けつけ救出活動を手伝った。クジラはウイルスに感染しているようだったと。

スービック湾フリ-ポート海洋冒険公園から出向いた海洋生物学者Ebdane は初期の血液採取からクジラは白血球が少なく、ウイルス感染が疑われるという。「クジラが見つかった時我々がいたことはラッキーだった。出なければ何も知らずに、地元の漁師が鯨を処理し、肉を売っただろうから、そうなっていれば病院に運ばれる人も出たであろう」と彼はいう。海洋冒険公園のLeo Suarez 博士はクジラが病気であることが多い。このクジラの赤血球沈降速度は107であったと。通常は海洋哺乳類のそれは14~16であるという。

Ebdaneに同行した海洋生物学者とそのスタッフは土曜日の午後11時半までPotipot島でクジラを見守った。日曜日の深夜クジラは暴れたのちに死んだ。 Ebdane氏は地元漁業者にクジラの捕獲をしないこと、またその肉を販売することは法律違反であることを強く警告した。

洪水で刑務所も工場も閉鎖   タイ

2011-10-12 07:19:23 | 亜細亜海道
タイ中部地区では洪水のため受刑者が刑務所から避難、著名なシンクタンクは農地の洪水や工場の閉鎖により今年は大幅な経済成長の低下につながるのではと(10月6日Reuter/VNN) 

7月中中旬以降の洪水により少なくとも244人が死亡したと災害対策省が発表した。ほかに隣国カンボジャでは167人が死亡、ベトナムでは15人と国連が発表。東南アジアで過去50年間で最悪の洪水であると。「このような災害はまだ見込まれる、とくにメコン河の上流地帯で起こる」と国連の担当官は声明文で発表している。

バンコックのおよそ105㎞北方のアユタヤでは受刑者1,700人が刑務所から脱出、門とトラックに張り渡したロープを伝っての水につかっての脱出であった。矯正局次長のSomsak Rangsiyopasによれば水深は2メートルとなり刑務所とその周辺は水没したという。「流れが速いため刑務者からの脱出はロープを使った」という。受刑者らは近くの別の刑務所に移動した。

今週、世界遺産であるアユタヤの400年の歴史あるChai Wattanaram寺院も水没した。大型の工業地区には40以上の工場があるが、その多くは日本人の所有するものであるが水曜日には洪水のため閉鎖されたと新聞が報道した。タイ商工大学の一部である経済ビジネス予測センターは木曜日GDP成長率を洪水のために4.4%から3.6%に修正した。その予測ではGDPの1.0~1.3ポイント引き下げるという。ダムは異例の雨季の洪水と格闘している。

灌漑局長のChalit Damrongsakはバンコクの420㎞北西のTak省のBhumibolダムを解放しなければならないという。ダムはすでに97%満水状態であり、その放水があれば下流のPing河が影響を受けることになる。この河はバンコックを貫通するチャオプラヤ川にそそぐ。首都バンコックは小規模の洪水に留まっている、市内は安全であると当局者はいう。

ベトナムの気象予報ではメコン河の洪水は今後4日間がピークとみているという。ベトナム中部および南部では9月末以降9人お子供を含む15人が洪水で亡くなっている。デルタ地帯では数十の家が流され27,700 の家が水面下にあると国営VnExpress が伝えている。カンボジャでは洪水で167人が死亡、16万の家が水面下にあるとカンボジャ国家災害管理委員会CNDMCが伝えている。

写真:アユタヤ省で水につかりながら身の回りの品を運ぶ人々

移住者は暴行、追放、投獄される  モザンビーク、タンザニア(2)

2011-10-12 07:19:02 | 海事
Mtwaraで収監されているエチオピア人は彼のグループの4人がモザンビーク警察に激しく暴行を受け死んだ。そのあとRuvuma川に投げ入れられたという。生き残った者は引き潮をまち手をつないで川を渡りそこで住民に発見されたという。「彼らは衣類もなかった」と川の近くの集落の女性はIRINに語った。

「彼らはモザンビークからきたといった。そして食べ物を与え、Kilamboの移民事務所への道を教えた」Kilamboにあるような小さな国境ポストは裸の飢えた移住者のグループにとっては準備不足である。彼らは地元の言葉を話せない。「我々は彼らに食べさせる金もない」とMkambalaはいう。「自分たちのポケットで食べ物を与え、着る物を与えるだけだ」 1日か2日Kilamboの移民事務所の外に待機させられたあと、移住者はMtwaraの警察に移送される。裁判所に連れてゆかれそして人で一杯になった刑務所に行くことになる。

<政府の拒否>
国連難民事務所UNHCRは移住者の扱いについてモザンビーク政府に追放をしないように求めている。それは難民に対する国家の義務に関する国連条約に違反することになる。ところが、9月16日の地元のNGOモザンビーク人権連盟による会議ではタンザニアヤ国境に近いところで移住者に対する虐待があると。外務省および内務省からの代表者は違法な追放は行われてはいないと否定、同時に移住者は国家治安の脅威であると述べた。

「政府の態度が本件については厳しくなっていることを明らかに示すものだ」とモザンビークで国際移住機関IOMの現場担当官のMatteo Gillerioはこの会議に出席し発言した。Mtwaraの地区移民係官のMkambalaによれば、最近のモザンビークとタンザニアの移民担当チーフの間で行われた違法追放に関する会議では何ら結論を得られなかった。しかし状況は解決しそうだという。少なくとも一時的に、密輸業者は問題のPalmaとMtwaraを迂回するようになったという。
Kilambo(タンザニア側の)移民係官Chachaは6月以降川筋では移住者は見当たらないという、またGillerioはPalmaのキャンプは最近空っぽであると。しかしながら、彼は11月の雨季以降に動きが再開するのではと心配している。雨季により海の状況が改善されるが、モザンビーク警察による国境パトロールがより困難になるためと。「ケニアの難民キャンプは一杯だ」と彼は指摘する。「もし旅ができる状況にあれば彼らはそうするだろう。ケニアでは仕事を見つけようとしないからだ」

<帰省?>
タンザニアで収監管されているエチオピア人にとって、彼らの旅はすぐにも終了する。日本政府によるIOMのイニシアチブでエチオピアの外務省代表団のタンザニア訪問が8月に行われた。これは収監された人々に対する自発的な帰還の準備を文書化する目的とするもので、9月末から行われるとしている。

「全員が国にもどりたいと言っている」とエチオピアの外務省の局長で代表団を構成したMelaku Bedadaはいう。彼の外務省はモザンビーク関係部局と提携し、この国で移住者が体験した虐待について討議した。「人は仮に違法移民であっても人間として扱われなければならない」と彼はいう。

ソマリア人収監者の運命ははっきりしない。ソマリアには交渉により人々を解放するための政府機能がない。ダルエスサーレムのソマリア人共同体がその代わりとして提唱している。その共同体のリーダーAhmed Allyは何度も様々な関連部門や政府の部局への呼びかけに対し、移民係官が彼にソマリア人は開放されケニア国境に移動すべきだと伝えた。それから、ソマリアの長老はナイロビまでの旅費を払うこと合意、そこに行けばかなりの数のソマリア人共同体で難民を見出すことができる。

多くの収監された移住者らはふたたび旅はしたくないという。「もし家に戻るなら、雨だけを祈る。モザンビークにもう二度と北区はない」干ばつで農作業ができなくなりエチオピアを離れた若者はいう。しかし足を負傷した女性は家には戻りたくないという。「あそこでは今も戦いが続いている」 「自分は平和な場所に行きたい、それは南アかもしれない」と彼女はいう。

写真:Ruvuma川を渡るためのボート