memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

Nordlysが曳航されて造船所へ

2011-10-07 18:17:10 | 海事
火災発生で破損した沿岸クルーズ客船Nordlysが水曜日Skansekaiaから曳航され応急修理のためSulaのFish Stand Shipyardに到着した(9月21日SNT)
 
火災原因について知りうるところでは右舷の主機関からの出火だと検査官Elisabeth Juel Ramosはいう。いっぽうで原因についての憶測は絶えない。いろいろなうわさがあるが完全な調査を行うまではどれも排除できない。インタビューでも確たる理由はいまだ把握できていない。初期調査は完了した。船を動かすための阻害となるものはない。より全体的な調査は本日本船が接岸してから行われる。場所はFiskerstrand造船所である。たぶんそこで2~3週間滞在し、修理の見積を得ることになる。

305キロのジャンボマグロ    NZ   

2011-10-07 13:11:08 | 水産・海洋

東京築地市場では8万米ドルにもなるクロマグロが昨日Taranaki港に水揚げされた(9月20日stuffconz)

でもこのマグロは日本の高級レストランの皿を彩るのではなく、BBQにされる運命だ。このマグロは305.8キロ、こんな大物を釣ったのはTe Awamutu在住のJeremy Walkerにとっては初めてのこと。南島のWestport沖合の遊漁で釣り上げた。「こんな大物を釣れるのは一生に一度だろう」と彼はいう。またMarokopaの漁船の船長 David Donaldは東京に送れば8万ドルになるだろうという。「日本人は薄く切って刺身にする」

「日本の漁師は何でも食べる。目玉まで。彼らが骨からスプーンで身をそぎ取るのを見たことがある」今年のはじめには342キロのホンマグロが日本の市場で396,000米ドルで取引されている。 昨日Rutherford's肉処理会社のトラックの荷台でこのマグロは解体され釣りに参加した5人はそれぞれにブロックを持ち帰った。「我々は通常、釣った一尾のみを持ち帰り後は標識を付けて逃がしている」と。「ひとブロックでも十分に身が獲れるのでステーキやBBQにする」とDonaldはいう。

この魚の資源はこのところ減少している。環境保護グループはこの魚種を絶滅危惧であるという、しかしDonaldはクロマグロは「NZでは十分に管理されている」という。「外国漁船が我々の沖合で2万本もの針を付けた延縄を行っている」と彼はいう。
大平洋クロマグロは南島の西海岸にホキを捕食するためにやってくるという。(以下省略)


干ばつで漁業者は困窮   中国東部

2011-10-07 10:00:05 | 亜細亜海道
夜明けはまだだがXiong Quanming熊泉明は起床し、中国東部の江西省のPoyang lake鄱陽湖での漁の準備を始めた(9月20日新華社・人民網)

この数日Xiongは漁を休んでいたが、今日は僅かでも魚を獲ろうと決意した。不幸なことにこの湖の周りの漁師は、最近は休漁する以外に道はなかった。この国最大の淡水湖の干ばつは5か月も続き悩まされている。「自分が恐れていることは、漁から得るわずかな収入はボートの燃料代をまかなうのにもぎりぎりなことだ」と彼はため息をつく。「とはいえ毎日家でごろごろしているわけにはゆかない、だから今日は自分の運にかけてみようと決めた」という。

鄱陽湖は今年その面積は974平方キロとなった。以前の平均面積は2,890平方キロであったと地区水理局長のTan Guoliang, はいう。長引く干ばつは湖を干上がらせ魚を減らした、漁師の収入にとってはダメージとなる。Xiong は漁を午前6時に始めた、しかしちょうど5時間後には岸辺に戻ってきた。今までであれば、彼は朝食も昼食もボートの上で摂り午後2時までは家に戻らないのが常であった。

「孫が高熱を出して具合悪い。ボートの上で早く家に帰りたいと泣き叫ぶ。午前中はともあれ漁をしたが、わずかな魚しか獲れなかった」とXiong.はいう。Xiongの息子と義理の娘は地元を離れ浙江省に出稼ぎに行っている。地元の漁の稼ぎでは家族を養うに足りないからだ。Xiongが船を舫おうとしているところに60歳の魚商のWan Changling がやってきた。Wanはこの道40年である。「いつもであれば桟橋と市場の間を何度も休みなしに往復する。一日に12回以上も往復する。しかし今年は干ばつで仕事はだめだ」とWanはいう。

以前は地元漁師の年収は平均50,000 ~ 60,000元(およそ7,825~9,390米ドル)であった。今年は20,000元にもならないだろうという。「何とかやりくりができればと思う。干ばつだから大金を稼げるとは思っていない」とWan. Xiongの今朝獲った魚は全部で52元だった。「これではどうしようもない。明日は家にいたほうが良い」と彼はいう。
別の漁師のGuo Yuzhiは自分の場合はもっと悪いとぼやいた。「6時間働いて5キロのコイを獲った。その金で賄えるのはデーゼル燃料油だけだ」とGuo。地元政府も、干ばつのために打撃を受けた漁師の救済に補助金政策をとるようになった。 「漁師は誰でも生活手当300元を申請できる。また各家庭はボーtの補修費1,000元と燃料代7,000元の補助を受けることができる」とGaoいう。「補助金で少しは助けになる」と。