memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

中国漁船の韓国領海での違法操業

2011-10-21 13:10:58 | 海事
違法操業により韓国に拿捕された中国漁船の罰金総額は過去5年間で280億ウオン(2300万米ドル)におよぶことが韓国YonhapNewsで報じられた(10月4日Bernama)

議会に報告された韓国沿岸警備隊による内容は2007年から今年8月までに1887隻の中国漁船が違法操業を行い、各船は3000万ウオン(25183ドル)から6000万ウオン(59367ドル)罰金支払いを命じられた。うち1673隻が黄海の韓国経済水域で操業214隻が北方限界線をこえて侵入していたという。

中国漁船が韓国当局に反抗した場合には物理的衝突も発生したという。今年の3月には63トンの中国漁船が3000トンクラスの韓国沿岸警備艦に西海岸側で意図的に衝突数人が負傷している。

砂利船が座礁人身事故  台湾基隆沖

2011-10-21 11:28:09 | 海事
基隆沖合で砂利船が座礁、乗組員7人が行方不明となった。深夜の悪天候下の事故である(10月3日SNT)

救出された乗組員14人のうち3人は死亡その他の乗り組みには重傷者はいないと台湾沿岸警備隊が報じた。乗組員のうち7人が行方不明という。乗組員の構成は8人がミヤンマー、9人がインドネシア人という。沿岸警備隊はさらに大型の船をだし行方不明者の捜索にあたるという。時化模様のために空からの救出は難しいという。

沿岸警備隊のデータでは11,500トンのこの船は日曜日に台湾を出て中国で砂礫を積み取り台湾に戻る予定であったが、出港後わずかで事故に遭遇したもの。船体が二つに割れたため乗組員らは海に飛び込んだ。


津波で漂着?ミッドウェー海域に漁船・冷蔵庫

2011-10-21 07:52:50 | 東北地震津浪災害 3.11
ロサンゼルス=西島太郎】東日本大震災で起きた津波によって流されたとみられる小型漁船や冷蔵庫、漁網などが太平洋の米ミッドウェー諸島周辺にまで流れ着いていることがわかった。 米ハワイ大学国際太平洋研究センターが14日までに発表した。ハワイのホノルルからロシア極東ウラジオストクに向けて航行中のロシアの訓練用帆船「パラダ」が、東北地方から南東に3000キロ・メートル以上離れたミッドウェー諸島周辺の海域で漂流物を見つけた。乗組員が漁船を引き揚げたところ、船体には「福島」の文字が書かれていた。 同センターでは、大震災以降、津波で流されたがれきの動きを追跡している。(2011年10月15日13時13分 読売新聞)

ヒルサは国民魚      バングラデシュ

2011-10-21 07:51:16 | 
太古の昔からバングラデシュ人はヒルサにかける思いが強い。美味で白身の魚を調理する臭いはよだれが垂れるといい、新年の祝や家族の祝には不可欠の魚とされる(10月4日Reuters/Gulf Times)

1971年の独立の際このまばゆいばかりに輝く魚は国魚とされたが、いまやこの魚を食卓でみるのはまれになった。価格の高騰や隣国インドによる影響である。「子供の時からこの魚が好きだ。そののち母から調理法を学んだ。この魚がなければ料理と呼ばれないほどだ」とダッカの主婦Nazmin Araはいう。「われわれにとってはいまや豪華な部類に入り、とても手が出ない」ダッカの市場では1キロのヒルサが1000タカ(13.3ドル)になる。値段は2年前に倍増、しかし、漁獲は長年にわたって増加していると漁業者はいう。

しかし価格は貧者が手の届く範囲にはない。中流や上流のバングラデシュ人がコメや焼いた唐辛子とともに時折食べる状況だ。しかしそれさえも特別な機会をのぞいてその食卓からは消えてしまった。買い手や当局者は漁獲場所から市場までの輸送コストの上昇やインドへの違法販売を非難する。西ベンガル州ではこの魚をとても好む。

ヒルサはilishとして知られる海産魚であるが、塩分濃度の少ない河岸に産卵する。バングラデシュの主要な河川で漁獲される。漁業局によればバングラデシュは2010~2011年に34万トンのヒルサを漁獲その前年よりも2.7万トン多かった。「輸送費が毎日上昇する。安く売りたくてもそうできない」とダッカのKaeran市場の卸売業者Oli Ullahはいう。「いつも十分な供給があるわけではない。何トンもの魚がインドに密輸されていてこれが地元の魚市場での値を押し上げている」と彼はいう。インドは合法ルートでの輸入をしているが、違法輸出の方がはるかに大きい。その方が安く、税関検査もなく容易だからである。

バヌラデシュの漁業局は5376トンのヒルサをインドに輸出、輸出全体量は8500トンという。残りはバングラデシュ国内や欧州、米国に向かう。しかし実際のところは皮を国教とした隣国との密輸が多いようだ。バングラデシュはインドとの絆を円滑にするためにヒルサを利用することがある。「インドからのVIPを招待する際には様々な料理を用意するが、ヒルサは不可欠だ」 「ヒルサ外交をしている」と匿名の当局者はいう。
この確立されたヒルサに関する習慣はインド首相のManmohan Singhがダッカを訪ねた際も同じであった彼が菜食主義者であるにもかかわらずである。

ヒルサは毎日トラック輸送されている。正直でない業者は魚ではないと国境税関い申告する。「インドのコルカタ(カルカッタ)の方がダッカよりも安いのだ。迷惑だしイライラする」とインドにたびたび仕事で出かけるAnwar Sadatはいう。「漁師がヒルサの幼魚をとらぬよう様々な方策を講じている」とJhatka保護計画の理事Jahid Habibはいう。Jhatkaとは若いヒルサのことである。政府の対策の一環として10月の6~16日の間はヒルサの漁獲、買いだめ、輸送、販売を禁止しているがこれは産卵期にあたるからである。

魚価の低迷  スリランカ

2011-10-21 07:50:22 | 水産・海洋
スリランカの市場では北部での漁獲により実質的に魚価が低迷していると漁業会社がいう(10月3日ColomboPage)

セイロン漁業会社CFCの会長Maheel Senarathnaは北部からの搬入がふえたために魚価が低迷しているという。Jaffnaからは過去2週間にこの会社に6トンの魚が到着したと。9月第3週の週末にはサメの価格が32%、マグロが6%安くなったという。魚は南部のCFCの出店98店舗に供給されるが、価格は安くなったと。