memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

制裁の声の中でファロー諸島はサバ漁獲枠を達成

2011-10-24 12:30:16 | 水産・海洋
ファロー諸島は物議を醸したサバ操業で12万トン以上を漁獲し今年の操業を終了した(10月5日FUD)

これに対してはスコットランド漁業者の怒りがある。アイスランドも先月終漁している。ファローの漁獲枠のうち2.1万トン以上がファロー水域での特別ライセンスを受けた漁船によって漁獲された。ファロー諸島とアイスランドはサバ漁について独自のスタンスを維持しノルウエーの漁業指導者らはこれを“海賊操業だ”と呼んでいる。この2か国については制裁の声が何度もあげられているものの、今のところは欧州やノルウエーに対するサバの輸出禁止策以外にはわずかな対応がとられているに過ぎない。

英国政府はアイスランドとファロー諸島の資源に対する“無謀な略奪”を停止するため制裁を科すべきとしている。スコットランド漁業者は繰り返し、これらの国々に対して、アイスランドとファロー諸島が独自の北大西洋における資源分配を決めたことによる“サバ戦争”に対して強硬な対策をとるべきと主張している。しかしながら、マダラ、ハドック、その他の白身魚のこれら2か国からの輸出については何の規制の試みもなされてはいない。その理由は何千というHumber港やスコットランドの加工業がこの資源に依存しているためである。

スコットランド表層魚漁業者協会のIan Gattはファロー諸島の行為は無謀な行為をしていると非難。一方で監視飛行や監視船がスコットランドからでて、シェットランド北方180浬までの監視を行っている。アイスランド漁船船主協会の会長のFridrik J. Arngrimssonはアイスランドと英国はそれぞれの管轄区域の中でサバ漁獲の同等の権利がある、すべての国が乱獲にならぬよう責任を持つ必要があると。

漁師の迷信

2011-10-24 10:35:22 | 避風塘 (雑想雑事滞留地)
ステイービー・ワンダーStevie Wonderは迷信とは“理解していないことを信じることだ”とかつて歌った。多分それは正しいだろう(10月6日howstuffworks)

海員や漁師ほど迷信を信じる人々はいない。彼らが今信じている迷信のなかには数世紀前からにさかのぼるものもある。¬その顕著な例を挙げてみよう:

・金曜日に海に出てはいけない・海の上で歌ったり口笛は嵐を呼ぶ・イヤリングや刺青をしている船乗りは溺れない・女性を船に載せてはいけない海が嫉妬するからだ・ネズミが船から逃げるのは問題が起こる兆候・・・・などである。<日本の迷信とほとんど同じことに気付いた>

カニかご漁船の漁師はとても迷信深い。多分仕事が本質的に危険だからであろう。カニかご漁船は世界で最も危険な仕事である。あるいは仕事が長年にわたって引き継がれたので迷信も多いのか。ひとつだけ確かな知っていることは“バナナかスーツケースをカニかご漁船に乗せ、自分自身は行っておいでと桟橋で手を振る”という迷信があるそうだ。

バナナが不吉という理由には様々あるようだ。バナナを運ぶような船は漁をしない。この話の始まりは1700年代のカリブ海まで遡る。当時の木造帆船はバナナが腐る前にバナナを届けなければならない。漁師は快速の船で曳き縄をしなければならないからという。バナナが沈没の原因となったという話もある。この迷信が生まれてから人々はバナナを積まなくなったのだという。
またバナナの積荷が人を殺すことがあると。たしかに腐敗したバナナはメタンガスを発生する。不幸にも船倉で働いていた乗り組みが死ぬことはありうるだろう。また別の話ではバナナについてきた毒クモが船内で致命的な害虫となる。もちろんバナナは皮をむいたら乗り組みが滑り海に落ちるからということもある。

スーツケースも同様で漁船では禁止である。デイスカバリ-チャンネルのカメラクルーがカニかご漁船を対象にした“Deadliest Catch”の撮影に船に乗り込んだとき、スーツケースの持ち込みを断られたという事実がある。


イタリーの流し網について警告

2011-10-24 09:48:25 | 水産・海洋
欧州委員会はイタリーが違法な流し網を行っているという2年前の裁判所による裁定について対策をとるように警告した(10月4日FUD)

裁判所は2009年10月にイタリーがEUの取り決めた流し網使用禁止についての十分な管理や規制を行っていないと認定している。欧州漁業コミッショナーのMaria Damanaki「魚資源のセーフガードと違法漁業の根絶はEUにとって重要な優先事項であり、イタリーにおける長年にわたる流し網禁止の侵害を非常に不残念に思う」と。「流し網のような違法漁具は非常に破壊的である。海洋の生息場所をだめにし、海洋生物を絶滅の危機に陥れ、漁業の持続性を損なう。違法漁業はまっとうな漁業者や沿岸集落の収入を台無しにするし、漁業の将来もダメにする。よって、その実行と規制強化が我々の政策の核心である」

永続的なイタリーに対する呼びかけにもかかわらず違法な流し網に対するその監視や規制強化の実行の形跡が最近の調査でも認められない。EU委員会による検証では流し網がイタリーでは多くの流し網操業が行われている。国当局によりとられるべき行動が不十分であり、その使用を十分に探知していない」もし委員会による書面の受け取りから2か月以内に対応がとられなければ、委員会はmこの問題を裁判所に提出する。今回は裁判所に対して経済的な罰則を科すよう求めると。