memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

自国漁民を送還   ミヤンマー政府

2011-10-02 09:02:16 | 海事
ミヤンマー漁業連盟はミヤンマー政府がアンダマン諸島のPort Blairに滞留していた自国漁民135人をインド政府と交渉の結果、自国に送還したと発表(9月15日Mizzima)

「当初は、当局はインドの沿岸警備隊の船で自国に送る予定であった。しかしそれが遅れたため自国の航空機で送還することとなった」と漁業連盟の幹事Win Kyaing氏が話した。 嵐の後インド海軍によってミヤンマー漁民が救助されたとミヤンマー当局に通報が当てから5か月後、当局は彼らの帰還を検討した。ほとんどの漁民がPyaponからのものであった。彼らのほとんどは今年3月のMartaban湾を襲った時化の後漂流。別のグループはそれ以前から滞留していたもの。漁業連盟は480人以上の漁民がいまだ行方不明になっているという。

「我々には長い間手掛かりがなかった、そのため死亡者リストに載せようとした」と漁業当局者。3月の嵐ではラングーン地方のTwante, Kawhmu および Kungyangon のものやイラワジ地方の Labutta, Pyapon, Dedaye および Bogalayの 3600隻の小舟が被災した。およそ16,268人の漁民が漂流したと連盟は推定。「漁業家畜省は行方不明者のリストを作成インド洋の関連当局に照会した」とWin Kyaing。

一方、インドには嵐のためインドに10年以上滞留した漁民が3人いるという。同様にコロンボのミヤンマー大使館はスリランカにいたミヤンマー漁民14人を送還したという。

写真:嵐の後インドに10年間滞留したミヤンマー漁民。

外出禁止令が商売の邪魔をする     トリニダード・トバゴ

2011-10-02 00:01:30 | 水産・海洋
外出禁止令が商売の邪魔をする     トリニダード・トバゴ

Claxton Bay やCouvaの漁民は外出禁止令にがっかりしている。禁止令は沿岸362Kmにおよび海岸から3浬先までを対象とする(9月15日Guardian.tt)

漁業者らはこれでは仕事ができないという。Claxton Bay漁業者協会の副会長Bhadose Sooknanan,は禁止令のおかげで夜間の操業が著しく制約されることを心配している。 「昨晩ボートを係船しようと、警察に行き、夜間の許可証をもらおうとした。しかし警察は発行できないという。そうなれば仕事ができない」とSooknanan はいう。警察はすべての漁民は午後11時までに帰宅しなければならないと警告したという。 魚が釣れるのは夜間だ。「我々は夜間操業し流し網を使う。かれらはこの禁止令がどんな影響を与えるか理解していない」とSooknanan。

「我々は禁止令に反対しているわけでない。街から銃器がなくなるのは良いことだ」漁師は時には悪天候にも遭遇する、よって外出禁止令の規定時間前に戻ることが難しいこともあるとSooknanan。別の漁師 Boysie Sooknananは外出禁止令に従えば仕事ができないという。,彼は警察や沿岸警備隊は書類を提示した漁師には禁止時間であっても許可すべきではないか。政府がこの問題を解決しなければ魚の値段はたちまち高騰するだろうという。

8月22日、トリニダード・トバゴ政府は緊急事態令として午後9時から午前5時のあいだの外出を禁止した。目的は犯罪防止と違法銃器の取り締まりであり、順法の一般市民は何も恐れることはないと発表している(news.gov.tt)


ライフガードが古代の遺物を回収    イスラエル

2011-10-02 00:01:00 | 海事
イスラエルの人命救助要員が地中海に潜り、古代の船の錨を引き上げるという普段とは違う“救出”を行った(9月15日AP)

ライフガード要員のAvi Afiaが5年前日々の活動中に錨の一部を発見した。それは岸から60メートルの砂の海底から一部をのぞかせていた。今月になり砂が移動したため全体が現れた。およそ2.1メートル長さ、重さ300キロの鉄製の錨はビザンチン時代のものでおよそ1700年前に時化により難破沈んだものと思われるとイスラエル遺物局の考古学者Jacob Sharvitはいう。

「これは目の保養になる」とAfia氏はいう。彼の同僚が現場に行きテルアビブ近くのBat Yamのライフガードの小屋に引きずりいれた。この錨は4世紀か5世紀のものであろうとSharvitは推定。

これは活気のあるビザンチン時代の海の交易を証明するものだという。その時代商船は油、ワイン、建材用の石などを地中海を渡り沿岸の港に運んでいた。この錨の存在は今まで知られていなかった当時の港を示すものかもしれないという。

彼のチームは今週潜水を続け残りの沈船の遺物としてのワインや油の壺、コイン、船員の個人の持ち物などの探索を行うという。沈船の発見はまれなことではないが、考古学者にとっては重要だとShavit はいう。古代の船は市場に売るために当時最新の品物を運んでいた。つまり、考古学者は未使用の状態での調査が可能となる。また海底からの遺物により当時の航路や海員の技量なども知ることができる。「まさにタイムカプセルだ」

この地方の5000年に及ぶ航海の歴史は膨大な海の悲劇を生んでいる。数日ごとに彼のチームは海底から沈船の遺物を発見してくる。彼らのグループはこれまでにおよそ500件の沈船遺物をイスラエル沿岸で発見したが、この錨の発見はとても印象深いと。200年末の強烈な時化で海底の砂が流され遺物が岸辺近くに出現している。

あらたに2隻の密漁漁船を拘束  フィリッピン

2011-10-02 00:00:04 | 亜細亜海道
海上パトロール部隊がIloiloのSicogon島付近で違法操業中の漁船を拘束した(9月14日Sunstar)

海上パトロール部隊が16人の乗った引き網、地元では“Super Hulbot-Hulbot”と呼ばれる操業行っている漁船を発見。漁業規則222号でこの漁法は禁止されている。 船主であるPatricio Mataおよびその乗組員全員はCebu島のBarangay Patawから来たものであった。

一方、IroiloのPantalan, Carlesからの11人の漁民 がMBCA Aldy に乗っていたところをこの部隊により逮捕されたが、彼らはGigantes島の水域で違法操業を行っていたもの。適正な科料がこれら2隻の乗組員に対して宣告されている。

Arthur Defensor 知事によって密漁対策の先頭に立つべく任命された行政官 は常時パトロールをおこなっていると。こうした取締りにより小規模漁民の漁獲が増えたという報告を受けているという。