memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

西アフリカで海賊が急増

2011-08-15 11:09:02 | 海事
西アフリカ沿岸で海賊の襲撃が急増している。その目的は身代金による儲けではなく、石油で大量にブラックマーケットに流している(8月4日Christian Science Monitor)

海賊の襲撃は以前は棚上げされていた問題であるが西アフリカ水域での襲撃がこのところ増加している。この違法な活動が石油の輸出やこの地区の成長の妨げとなる脅威となっている。今年は小国のベニンですでに15件の海賊襲撃が報じられているが、この地区の2006年から2010年の間の襲撃事件はわずか1件であったと国際海事局IMBの資料は報じている。もっとも最近の事件は先週発生、ベニン水域にいたパナマ船籍の2隻に武装した海賊が乗り込んだ。イタリアとギリシャ船籍のタンカーも先月には襲われ、フィリッピン人乗組員が殺害された。最近のギニア湾での襲撃は“その規模と残忍性にある”とロンドン所在のMaritime Security Review 社の役員Steven Jones,氏はいう。

「ギャングらはタンカーから自分たちの小型タンカーに石油を移送するために乗り込んでくる」とJones氏はいう。かつての活動は軽微な窃盗やコソ泥であったにもかかわらず。「海賊はナイジェリア人とみられ、たぶん一つのギャング集団による。彼らがベニンに流れてきた理由は、ナイジェリアであれば海軍がただちに対応するためであろうとJohns氏はいう。

ソマリアでは乗り組みや船体を人質に身代金を要求する。しかしベニンの場合は燃料の強奪が目的でそれをブラックマーケットに販売する。石油の盗難はかつてナイジェリアでおこなわれその量は日量220万バレルにおよび世界第6位の石油輸出に相当した。この活動がさらに西に広まり保険会社はベニン水域を通航する船舶の保険料率を引き上げたとJones氏はいう。

しかし海賊行為は石油だけではなくほかにも及んでいる。ナイジェリアの漁業、それは貧しい国の雇用の基幹産業であるが、それが海賊行為やその他の海上での暴力によって荒廃しているとMichael S. Ansari Africa Centerの理事J. Peter Pham,は報告書で述べている。ナイジェリアの漁民は2003年から2008年のあいだに300件の攻撃を受けているとナイジェリア政府の資料を引用している。(以下省略)

違法漁具を焼却    ウガンダ

2011-08-15 11:08:32 | 水産・海洋
国内水域での違法操業を止めるためのキャンペーンが金曜日Mpigi地区で行われた。地区漁業局と沿岸管理ユニットの連携で行われたものでビクトリア湖のGgolo と Ssenyondoの水揚げ場での捜索が行われた(8月1日Daily Monitor)

1000件以上の違法漁具、2隻のボートを含む資材およそ6000万ウガンダシリング(22,800米ドル相当)がこの活動で破壊された。

<先細りする資源>
地区漁業係官のAli Munyaamiは, 未成熟資源漁獲による魚類資源保護のためにこの活動を実施したと語った。「未成熟魚の漁獲がこの2か所の水揚げ場で通常行われている」と同氏は言い漁民に対して違法操業の停止について求め、告訴されるリスクもあると伝えた。これらの漁具の中には刺し網1400件、投網3件、モノフィラメント網53件、船引き網2件、地引網13件などが含まれていた。漁業統計によればこの地区で取引される魚の60%以上が未成熟魚であり、非衛生的な取り扱いであるという。
BMUの会長 Lawrence Ssebalijjaによれば魚資源の減少が漁民御収入に大きく影響しているという。「我々は政府の違法操業停止のための努力を支援する」と同氏は語った。また同氏は政府に対して漁民に対するローン期間の延長をもとめ、そうすることで漁業以外の活動を行うことができるためという。