memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ヘイク、エビ、イカなどの加工品関税引き下げ アルゼンチン

2011-08-25 23:59:01 | 水産・海洋
アルゼンチンはヘイク、イカ、エビなどのすべての水産加工品の輸出関税を引き下げた。この対策は6か月間適用されると経済大臣Amado Boudouが今月はじめに決定した。(8月18日MP)

「アルゼンチン漁業は国際的経済危機から脱却できていない。開発途上国の消費減退が影響している」と官報1243/2011は述べている。今回の措置は漁業部門の競争力の低下を回復し、地域経済にプラスの影響を与えることを目的にしたもの。「魚製品の需要減退は特にEU域内で深刻で、アルゼンチン魚製品の主要消費地である」

アルゼンチンの魚製品は年間10億ドル単位で輸出されているが、これは国内の生産量の90%に相当し25,000人の雇用がかかわっている。2009年のエビの国際価格はトン当たり6,000ドルと2005年対比で32%低下、このためコストのカバーも難しくなっている。2009年のイカも同様で漁獲減少により漁期の短縮も行われた。さらに欧州と中国の需要軟化が価格を押し下げている。
この公示によればイカの輸出価格は2008年対比で2009年に35%上昇したが、これは供給不足によるもので平均でトン当たり1,203ドルであったと。


最北の魚加工場が稼働     ロシア

2011-08-25 20:46:54 | 水産・海洋
ロシア最北の初めての魚加工場が稼働したとYakutia共和国の政府報道サービスが伝えた(8月15日ITAR-TASS)

YakutiaのChokurdakhskyプラントは日量15,000トンの魚加工を行う。このプラントの製品は主に共和国の外に販売される。扱い魚種は白身魚、muksun, Arctic cisco、シベリア白サケ、vendace などである。同プラントの専務理事Mikhail Gabyshev によれば施設は3か月で建設され、総重量600トンの機器が設置されたという。

このプラントの貿易窓口をつとめるLLC Sogda-BCE石油会社はこの魚を米国のレストランに販売するという。

海賊が漁船50隻を盗み、漁民75人を人質に   バングラデシュ

2011-08-25 13:16:18 | 海事
海賊が85隻以上の漁船を襲い75人以上の漁民を人質にした。ベンガル湾のBarguaとBarerhat沖合で火曜日から水曜日にかけてのこと(8月25日newage)

Patharghata Upazilaのリーダー Matsyajibi Samityは一部は海賊から逃れ Patharghataに戻ったという。有名な海賊 ‘Raju Bahini‘ のメンバーが25隻の漁船をPatharghata のFairway Boya の15㎞沖合で襲撃したと。
盗賊らは金品、魚、漁具、携帯電話、無線機などを略奪したのち現場を去ったという。漁民75人と10隻の漁船を人質にしたという。また別の事件がBedarhailの沖合で水曜日に発生50隻を奪ったという。

中国監視船が日本領海侵犯 尖閣近海、政府が連絡室

2011-08-25 11:08:58 | 海事
 24日午前6時15分ごろ、沖縄県・尖閣諸島の久場島北北東約30~33キロの海域で、監視警戒中の第11管区海上保安本部(那覇)の巡視船が中国の漁業監視船2隻を発見した。2隻はそれぞれ、約30分間領海を侵犯した。 政府は首相官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した。(8月24日共同通信)

 11管によると、中国の漁業監視船が尖閣諸島周辺の日本領海を侵犯するのは初めて。2隻は「漁政31001」と「漁政201」。「漁政201」を先頭に縦列で航行。午前6時36分ごろから午前7時13分ごろまで日本領海を侵犯した。「漁政201」は午前7時41分ごろから7分間、再度領海に入った。

海面上昇と米作   ベトナム

2011-08-25 00:01:29 | 亜細亜海道
気候変動でメコンデルタの河川が塩分上昇、貧しい農民にとって災厄となる(8月21日Guardian)

市場で米袋に囲まれ座っているNguyen Thi Lim Lienはいう。「政府は今や川水1リットルには3グラムの塩が含まれていると我々に伝えた」 「次第に多くの人に影響を与えるだろう。今は海に近いところに影響があるだけだが、いずれ省全体に影響があるのでは」デルタの広大な湿地の広がりそこに住む1700万人の人々の住むところであり、川の動脈に何世代にもわたり彼らは頼ってきた。しかし気候変動による海面上昇で川の塩分濃度が高まり数百万の農民や漁民の生計まで脅かすようになってきている。

世界銀行によればベトナムは地球の温暖化で最も海面上昇を受ける国とされている。ベトナムよりも脆弱なのはバハマであり、海面が1メートル上昇している。こうした上昇はベトナムのメコンデルタの3分の一に影響しベトナムの米作地帯の半分を荒廃させるという。「もし海面が1メートル上昇すればデルタ知多の4割が水に沈む」とベトナム気象水理環境研究所長のTran Thuc氏はいう。「さらにサイクロンや嵐も気候変動に関係している。この地帯にすむ人々は何の対策もしていない」デルタの低地に住む人々はすでに通常の洪水に見舞われ、数千年にわたり水田やココナツその他の作物に利用し生計の糧としてきた場所での塩分濃度が上昇している。

農業地方開発省のBen Tre部局によれば、4月の段階で35マイル内陸でも塩分濃度が上昇し、作物 や家畜に影響、特に米作に影響しているという。「高塩分化は進行、それが長く続き状況悪化する」とTuc 氏はいう。Ben Tre市はメコンの都市のひとつで内陸に位置する。メコン川の多くの支流のうちの一つでは部分的に塩分濃度の上昇が認められる。しかし下流地帯ではその影響は顕著である。

「自分は飲料、洗濯、食事に利用する真水を得るためには5時間上流にさかのぼらなければならない」とVo Thi Than(60)はいう。彼女は上流から来る水売りの水を買うことはままならない。Thanさんはデルタの中のCu Lao Oc島の桟橋近くで飯屋を営んでいる。ここではおよそ6千人がココナツ栽培をしている。「かつて長い間ここの水に塩分が混じることはなかった。いまや一年のうち5か月は塩分が混じる」と彼女はいう。「自分たちはオレンジ、ミカン、レモン、ココナツを栽培している。こうした樹木は塩水では生き残れない。高塩分の時期には果実の量が減り、小さくなる。もしずっと塩水になれば何も育たない」政府当局や国際的な観測者らはデルタに居住する人々のライフスタイルの変化を予測、生存のための対応である。

ベトナムの国連開発計画の持続可能な開発担当するチーフのDao Xuan Laiは「海面上昇はメコンデルタでの浸水をもたらし、人々の生活様式に劇的な変化を与えるだろう。人々は作物の転換を求められるだろう。川岸や河口近くに住む人々はすでに真水のあるところでの生計のため様々な模索を始めている」と。(以下省略)

3隻の衝突で4人が行方不明   アルゼンチン

2011-08-25 00:00:41 | 海事
パラグアイ河で3隻が衝突炎上、4人が行方不明となった。この事故は金曜日の夜、燃料を積んだタンカーPolarisが引き起こし火災の原因となった。(8月15日SNT)

Puerto Pilcomayoの海軍司令José Luis Domínguezによれば,火災はアルゼンチン船の船首と船尾で続いているがパラグアイ河への漏油はないという。状況は複雑で接近が難しいという。パラグアイの船舶Cavallier VIIは大豆と鉄鉱石を運んでいたという。この船の乗組員4人が依然行方不明となっている。