memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

中国商人による奇妙な商売    ベトナム

2011-08-13 00:14:32 | 亜細亜海道
ベトナムの企業はベトナムの原料をなんでも買い占める中国人について非難。これによりベトナムの工場は材料不足となるとし専門家は中国商人の動きに注意すべきと警告。過去にもこうした活動により生産ができなくなったことがあると(7月28日INFOVN)

中国商人による不可解な原材料買い付けの話をベトナム人の多くが聞いている。ある時は中国商人が地方市場に現れアニスの根を買い集めた。このためアニスの資源が破壊された。またある時はトウモロコシの毛を中国人が買い集めた。このためベトナム農民はトウモロコシを切り倒したので、これが一部地区での飢餓にもつながった。1990年代には黄色の食用カタツムリが食用として中国からベトナムに輸入された。ベトナム人はこの新しい食資源で一儲けしようとカタツムリの繁殖に励んだ。しかしカタツムリは急速に繁殖し田んぼの稲を襲った。

<中国人がネコを買い、ネズミが穀物を荒らした>
最大のネズミの繁殖が1997年と1998年に起こった。このときは中国商人に猫が大量に売られた。中国人がベトナムのネコに高値を付けた。このためベトナム人はネコをかき集め中国人に売り渡した。その少しあと北部ベトナムではネコがみられなくなった。ネコの不在がネズミの出現を招いた。収穫物は破壊され、家の米はネズミに食われた。人々はネコを売らないと決め、ネズミを殺すために燃やした。
1999年北部ベトナムにネコの繁殖場を設けた。これでやっとネズミの代販章句を防ぐことができた。

<中国人は水牛の脚の爪を集め、多くの水牛が殺された>
中国商人は水牛の爪も集めた、高値をつけて買いあさった。4つの脚の爪の値段の方が水牛そのものより高値になった。この結果ベトナム農民は爪を集めるために水牛を間引き、その肉はたたき売りした。この時どれほどの水牛が殺されたか誰も知らないが、このために田んぼを耕す水牛がいなくなった。

<黄色い茶でも災難が>
2007年の中盤、Phu Tho, Yen Bai, Tuyen Quang, Ha Giang, Lao Cai , Thai Nguyenといった国境地帯の省では中国人商人は乾燥した茶葉だけではなく生の茶葉も集めているという噂が広まった。これにより茶葉の価格が高騰、キロ当たり15,000-25,000ドンであったものが75,000-90,000ドンになった。 Phu Thoや Tuyen Quangでは生茶葉の価格がキロ当たり5000ドンとなった。これは平時の倍の価格であった。この結果茶葉が摘みとられ、地元の茶の加工場は原料不足で操業不能に陥った。海外の一社はベトナムの会社を契約不履行で訴えるに至った。しかしながら茶葉の積み取りを正しく行わなかったために品質が劣化した。とはいえ価格は黄色い茶葉の急騰した、しかし農民はこの茶葉が売れず損失を被った。