エビ業者は養殖を再開 ベトナム

メコンデルタ流域各省のエビ養殖業者は前例のないエビの損失に見舞われたがその2か月後養殖を再開した。（7月16日VNN）

Soc Trang省の次に大きい被害を受けたBac Lieu省の業者らは養殖池の殺菌を行った後養殖の再開をすることを決定した。その他の南部の省でも再開される。

Bac Lieu省の農業地方開発省の当局者の一人は最近の前例のない大量死は大規模養殖場においてのみで、小規模家族経営サイズでは影響を受けなかったと発言。同省によれば7月7日時点で同省の6,072ヘクタールのうち1,495ヘクタールが深刻な疫病の蔓延を見たが生産を再開した。病害の影響を受けた池面積は16,720ヘクタールと推定している。Soc Trang省の業者らは生産を再開、慎重な殺菌を行った後に稚エビの販売を再開した。

農業地方開発省によれば26,000ヘクタールのうち19,000ヘクタールで生産が再開され省内の76％の養殖場に相当すると。エビの価格は高止まりし加工工場は深刻な原料不足に見舞われている。年初以来Bac　Lieu省の加工場10社で647トンのエビを生産したに過ぎない。またCa Mauの36社のエビ加工場では生産能力の50％稼働の状態で、深刻な原料不足が原因という。事情に詳しい人の話ではこの不足は今後数か月続くという。
エビ養殖業者らはさらなる殺菌手段を導入していると専門家はいう。また海外の専門家はデルタ地区でのエビの大量死の原因はいまだ解明されていないという。（以下省略）

年末まで物価高騰が続く ベトナム

米価はタイ米の輸出増加の影響を受けて若干上昇、その他の食料品価格は穀物の病害と仕入れ高騰や中国やカンボジャ向け輸出の増加によりこれまでで最高値となる（7月20日INFO.VN）

しかしながら、農業および地方開発省は畜肉製品は国内市場では8月には10～15％の値下がりと予測。乳製品と砂糖は高止まり、後者にあってはキロ当たりVND21,000-22,000 という。
国内製の医薬品にあっては仕入れ状況によって変動、輸入薬品と原料にあっては輸入価格次第と。肥料については輸入価格の上昇により年末まで上昇。動物餌料、鉄鋼、セメント、紙などは変動がないと予測している。

国内のガス再販価格は輸入物の液化ガス価格が下がったため若干安くなる。塩は北部および中部では安定的だがメコンデルタ地帯では昨年同期に比べて50％上昇、現在の価格はキロ当たりVND4,000-5,000 であると。

ベトナム警察がデモ参加者数十人を逮捕

ベトナム首都ハノイの警察は日曜日、南シナ海での中国の行動を非難するデモ隊の数十人を拘束した（7月17日AP/VOA News）

デモ参加者らは中国大使館近くでの短時間のデモの後バスで連行された。別の抗議がそのあとも行われたが警察により鎮圧された。デモ参加者らは中国によるベトナム領海の侵略とベトナム漁業者に対する嫌がらせに対し抗議を行ったもの。この抗議は 首都で行われた中国に対する日曜日の抗議の最新のものである。共産主義国であるベトナムは通常、通りでのデモを許可していない。

最初の対中国デモは平和裏に収束した。しかし7月10日日曜日には当局は数人を逮捕、その中にはジャーナリストも含まれるという。人権団体は抗議者の逮捕を批判している。先月にはベトナムと中国の当局者が北京で海事紛争について会談し、意見の相違を平和裏に解決することを合意している。ベトナム側は沿岸から300㎞にあるベトナム経済水域での石油探査を妨げているという。また中国側はベトナムがスプラトリー諸島周辺水域で中国漁民に危険を与えていると非難。フィリッピン、ブルネイ、台湾もこの海域での領有を主張しているが、この場所は石油ガスなどの資源が豊富とされている。