トロール漁船が違法操業で罰金

オランダ漁船の船主と船長が罰金51,000ポンドを命じられた。違法な網漁具で稚魚を漁獲していたことを英国海軍監視艇に発見されたもの（8月8日FUD）

英国監視艇 HMS Severnの乗り組みは英国沖150浬の北海で漁船Hannyに乗り込んだ。乗りこんだとたんに発見した物は故意につくられた違法な“メクラ網”で稚魚が網から出られないように作られていた。この網は漁業に深刻なダメージを与えるもので漁獲した魚の4割は投棄される。海洋管理機構MMO本部の判断によりHannyの拘束が決定された。

船長のSebastian De Vriesと船主のMaatschap De Vriesは先週North Shieldsの治安裁判所に出廷“左右両舷のコッドエンドに違法な仕掛けをしていた”ことを認めた。彼らは違法漁具について1,000ポンド、漁獲物について8750ポンドなどをふくめ総額51,052ポンドの罰金を命じられた。「英国の脆弱な漁業に違法なメクラ網を使用することは極めて無責任であり資源の持続性に依存する多くの英国漁業者の生計にリスクを与える」とRIVER級監視船HMS　SEVERNの司令Marcus Hemberはいう。「こうした事案の発見は極めて難しい」と。
検問にあたるCarter中尉は他の船についても似た事例がないかどうか調べるという。

HMS Severnは今年は今までに240件の乗船検問を実施。うち110件がEUあるいは英国法を侵害していたという。昨年Severnは7隻の漁船を拘束したがオランダ漁船がその3分の一であったという。

2020年までに攻撃型原潜8隻を配備 ロシア

ロシア海軍は今後10年間にGRANEY級攻撃型原潜を受け入れる。この多目的攻撃型原潜の1隻目は8月中に海上公試を行い年末までに配備される（8月10日NOVOSTI/BarentsObserver）

ロシア海軍提督Vladimir Vystoskyは2020年までに8隻を受け取る予定であるとNOVOSTI通信に語った。同提督によればGraney級（ロシアではYasenと表示）原潜の大1隻目の “Severodvinsk”は2か月間におよぶ海上公試を8月に白海で開始するが配備は年末になるという。

このクラスの第2隻目の原潜“Kazan”はArkhangelsk郊外のSevmash造船所で建造の最終段階にあるという。また、第3隻目の建造は2011年のはじめになるという。
Sevmash造船所は2011年中に3隻の原潜を引き渡すことになる。“Severodvinsk” に続いてBorey級戦略原潜の“Yury Dolgoruky”および “Aleksander Nevsky”があるとBarentsObserverが伝えている。

Graney級攻撃型原潜は北方海域での最も重装備の多目的原潜である。その装備には24基の長距離巡航ミサイル、魚雷8発、機雷や対艦ミサイルが装備される。米国海軍情報部によればGraney級原潜は現在のロシアと中国の原潜の中で、もっとも静かで発見されにくいという。

日本の津波が南極の氷を破壊

3月11日の東北大地震による津波が太平洋を渡り南極大陸の氷を破壊していたことが明らかになった（8月10日MP）

衛星写真によれば南極大陸西側のSulzberger 氷棚が津波に襲われその衝撃で氷山が形成された。これは125平方キロにおよぶ氷塊であるが、過去46年間は氷棚の端部を形成していたもの。この報告は米国のチームが氷河学会誌に報告したもの。ｔマグニチュード9.0の日本の地震で発生した津波はこのSulzenberger 氷棚に到着するまでに太平洋の13,000KMの距離を伝播した。

最大の氷山は6.5㎞x9.5㎞でおよそマンハッタンのサイズに相当、厚さは80メートルである。Sulzenberger 氷棚に到着した際の津波の波高は30センチにすぎないが、分散した波がその後繰り返し氷棚にあたり崩壊させたものと研究者はかたる。