FAOはこのほど小規模表層魚対象漁船によるマグロとその混獲の実態を明らかにした(8月4日megafishnet)
“小規模マグロ漁業による混獲”と題した132ページの報告書は世界の181の海域について評価を行っている。これら小規模漁業は2000年代の中盤には年間 681,000トンのマグロの水揚げをしているが、同時にマグロ以外の魚種の混獲を年間 753,000 トン行っていると。
まき網やはえ縄漁業による混獲については多くの調査が行われているが、小規模表層漁業の混獲については痛ましいほどに情報が少ないと報告書はいう。こうした小規模漁業は管理が十分ではなく、かりに管理されていても混獲の減少を図ることは難しいという。
この報告書は各地区漁業管理機構(RFMOs) が情報の収集方法を改善し、他地区のマグロ管理機構とも提携すべきと勧告している。