memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ウイルス蔓延でカキの半数が死滅   フランス

2011-08-09 09:29:49 | 水産・海洋
ウイルスの蔓延でフランスのカキの半分が今年死滅した。このため下記の生産量は30%低下、非常に侵略性の強いヘルペスによる(7月28日FUD)

このウイルスはOstreid Herpesvirus 1ないしは OsHV-1と呼ばれるもので、過去3漁期にわたって貝類養殖場を襲いフランスの大西洋および地中海沿岸では死亡率が27~90%に達しているとフランス漁業養殖省が今週警告した。また同省は太平洋カキPacific oysters (Crassostrea gigas)の導入により4~5年をかければその復旧が可能であろうとみている。

フランスの食糧、農業漁業大臣のBruno Le Maire は2008年位始まった死滅に対してはこの病害に耐性のある大平洋カキの遺伝子的選別に期待をかけている。フランス海洋調査開発研究所IFREMERの科学者らとその他の研究者らはこの病害に強い耐性のある下記の生産に努めてはいるが結果は今のところ芳しくない。「我々は死亡率70%の場所のカキの幼生の死亡率を低減することができた」と漁業局はいう。

国立貝類委員会のスポークスマンMaryline Maingamによれば, フランスのカキ生産量は2010年38%低下し、8万トンとなった、これはヘルペスの蔓延によると。OsHV-1 ウイルスは水温が16℃以上になるとカキを死滅させるという。

放射能検査結果の発表    日本

2011-08-09 09:29:00 | 東北地震津浪災害 3.11
日本の海洋学会は福島原発により被害を受けた放射能汚染レベルについて海洋調査の結果をさらに公開すべきであると政府に求めている(7月27日FUD)

さらに同グループは仮に微量であっても海水の放射能調査結果を明らかにすべきであると。その利用はたとえ微量であってもそれが水産物で濃縮されれば危険であるからと。

「魚種によってはその棲息環境の汚染の100倍以上を蓄積することが知られている」。と海洋環境の専門家である東京海洋大学のカンダ・ジョウタ教授はいう。厚生労働省の発表によれば福島原発沖の68種の魚と海洋生物からは政府の定めた安全基準以上の値が検出されている。福島県は505種の水産物を検査、そのうち15検体のアユ、7検体のサケ、7検体のアイナメ、6検体のイカナゴから基準値以上の放射線を検出。茨城県は265検体の中から5検体が極端に基準を超えていることを検出した。最近の台風による波浪で数値の増加が考えられる、また原発の汚染地下水の漏えいも考えられる」と近畿大学原子力エネルギー研究所のイトウ・テツオ氏はいう。