memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

カムチャツカのサケ漁獲増枠を科学者が勧告

2011-08-10 14:30:42 | 水産・海洋
カムチャツカ半島でのサケ漁が始まって以来、各種のサケおよそ10万トンがすでに漁獲された。これにより加工場の稼働や数量も期待値に近づいているが、さらに8万トンの漁獲が期待されている。(7月21日ロシア漁業者新聞)

カムチャツカからの報告では現在の焦点は半島東海岸のカラギンスキー地区であり、そこでの漁は活況を呈している。7月21日時点では漁獲は伸長し8万トンを超えた。通常、サケ漁は中央部とカラギンスキー湾南部とカラギンスキー島に集中している。そこではひと網あたりの漁獲は1250トンでオリュートルスキー湾ではひと網あたり550トンである。

KamchatNIRO審議会の科学者らはピンクサーモンの漁獲を北東カムチャツカで4.51万トン、カラギンスキーで4.11万トン増やすことを勧告している。カラギンスキー地区でのこの魚の総漁獲可能量は15.2万トンとなる。またペトロパブロフスクーコマンダー地区にはピンクサーモンの4000トンの漁獲増加を勧告、これにより同地区での総漁獲可能量は8000トンとなる。(以下省略)


カゴ漁で海に引き込まれたが生還  英国

2011-08-10 11:14:46 | 水産・海洋
英国の貝漁業者の一人が足にカゴ漁のロープが絡まり水中に引きずり込まれたが、奇跡的な生還を果たした。(8月2日Western Morning News)

名前は明らかにされていないが、通常は安全とされている船尾にある投入口から転落、水中40メートルまで引き込まれた。残りの乗組員の2人が彼を救出し緊急処置を行った。そののち転落した乗組員は直ちに病院に運ばれたと海事事故調査局MAIBは報じた。転落した彼は救命胴衣を身に着けていなかったという。

カゴを投入する際は投入口の近くにいることは非常に危険とMAIBは8ページの報告書で述べている。船上に改修されたカゴはふたたび餌を取り付け積み重ねられて次の投入を待つ。昔は1~2人の乗組員がカゴを持ち上げてカゴの綱が来るまで待ちタイミングを合わせて海中に投じる。この危険な方法は投入口の採用により改善されてはいる。

MAIB の報告書は「6月11日の昼間、8.24m長さのカゴ漁船Blue Angelの乗組員がカゴの引き上げ綱に足をからませて海中に引きずり込まれた」と。「操業中に甲板上でこのロープの近くにいることは危険、ロープに絡まれ海中に引きずり込まれる」「さらに船長と乗組員の間に船速を落とす際の連絡方法がない」 「救命胴衣が有効ではあるが普段彼らはそれを身に着けず操業している」と報じている。(中略)
「乗り組みが船橋の後部ドアのそばに立ち、もう一人が右舷側の甲板に立ち操業状態を確認し、もし何かあればカゴの投下はしない」「Blue Angelはおよそ5.5ノットでカゴの投入をした」事故にあった乗り組みは深刻な状況にはないという。

沈船AMETHYSTの探索を開始    ロシア

2011-08-10 11:14:07 | 海事
大平洋漁業科学調査センターの調査船がロシア漁船Amethystの沈没位置と思われる海域に到着水中探査を行うとカムチャツカ政府が月曜日Itar-Tass通信に伝えた。(8月1日ITAR-TASS)

漁船Amethystはカムチャツカ漁業海洋科学調査研究所に所属していたが今年の2月11日オホーツク海で消息を絶ったもの。本船には23人が乗り組んでいた。8万平方浬におよぶ捜索が行われたが結果はむなしく、船も乗組員も発見されなかった。
6月1日になって太平洋艦隊の水理調査船GS-296がこの行方不明の船と思われる反応を水深245メートルのところで発見、位置はAMETHYSTの最後の投錨位置として報告のあったところから11㎞の場所であった。調査船は識別のための特殊な装備を備えている。潜水艇も投入される計画があると報じられている。