memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ベトナムナマズTra Fish輸出は上半期で8.28億ドル

2011-08-14 14:40:06 | 水産・海洋
この数値は前年比で27%アップ、数量では4.9%増加したとVASEPが報じた(7月25日VNA/VNS)

平均輸出価格はキロ当たり2.79ドルで前年は2.15ドルであった。6月15日時点で米国向けの輸出が今年は伸長しほぼ倍増の1.18億ドルとなった。南米やトウナナジア向けの輸出も急増、ブラジル向けは137%、シンガポール、タイ、フィリッピン向けは42%増加している。
先週金曜日カントーで開かれた会議で農業地方開発省の次官Vu Van Tam は上半期の生産と消費は目標値を超えたと発言。Tam次官は この結果は数量よりも品質に業界が焦点を当てた結果であり、ベトナムナマズの国際的なイメージが改善され、生産者と加工業者の協力の結果であると。

6月末時点でこの魚の養殖面積は昨年比で385ヘクタール増え3,980ヘクタールになった。このうちの、33ヘクタールからの収穫が597,324 トンであったと。Traの価格は上半期キロ当たりVND23,000-29,500と高止まりしたという。しかしながら5月以降の水揚げ増加で価格はVND3,000-5,000低下した。

VASEPの副会長Duong Ngoc Minhはこの価格であれば生産者らは借金の必要はないという。財政基盤のない生産者のコストはおよそVND24,000になるが、これは高金利と仕入れを余震で行っていることによるという。生産者らはTra協同組合のメンバーとなり餌料その生産者から直接購入、また販売を確実にするため加工業者とのタイアップによりコストを15~20%削減できるという。

イラン軍は自国漁船の保護にあたる

2011-08-14 14:39:40 | 海事
イラン政府は自国漁船を海賊から守るため海軍を配備することを決定した(7月20日WFT)

イランの報道によれば同国政府は遠洋での漁船に対する海賊の攻撃に備え軍人を漁船に配備すると。イラン漁業機構IFOのAminollah Taqavi Motlaqは遠洋での漁船の操業に軍人を乗船させると。同氏によればIFOの保安員はイラン海軍と協力して国際海域での海賊警備にあたると。同国政府は治安の不安定なアデン湾や“アフリカの角”海域で海賊に対抗するためこうした努力を増強し、商船保護についても同様という。
最近、イラン海軍司令 Habibollah Sayyari少将は国際海域における海賊対応については準備完了済みであると語った。また同海軍はこれまでにアデン湾海域で1000隻以上の自国の商船やタンカーを護衛したと。

軟体動物の侵入が食物連鎖の脅威に   アルゼンチン沿岸

2011-08-14 10:48:44 | 水産・海洋
アジア原産の軟体動物であるRapana Venosa(和名:アカニシガイ)がアルゼンチンの沿岸に侵入し生態系と漁業活動の脅威となっていると同国の国家科学技術審議会Conicentの海洋生物学者が伝えている(8月9日MP)

原産地は中国であるが、アルゼンチンとウルグアイには90年代に多くの船舶のバラスト水によって持ち込まれたものとみられる。それが地元の海洋生物を餌として繁殖南大西洋沿岸の海の自然の食物連鎖を破壊している。「このアジア産の軟体動物は繁殖を続け今のところ消滅する気配はない」とConicetのRapanaに関する専門家Diego Giberto氏はいう。

地元にうまく適応し増殖したアカニシガイが最初に発見されたのは1998年のプラタ河であった。それ以降時をおかずしてブエノスアイレス沿岸に繁殖、アルゼンチンの漁業の中心地であるマルデルプラタ近くにまで広がった。天然の捕食者がいないため貪欲なアジア産の軟体動物は新しい生息地に適応し、これが2枚貝、アサリ、ムール貝、カキなどの脅威となり、これらを捕食する魚類にも影響を与えている。

「しかしながら、侵入の速度や何を食べているかなどのデータはいまだ不足しているが、漁業にとっては脅威となっている」とGiberto氏はいう。 このアジア産軟体動物は静かにウルグアイの沿岸にも侵入しているが、大学の海洋生物部門は生死にかかわらずこの軟体動物を持ち込めば金を支払うという。

この軟体動物Rapana Venosa(アカニシガイ)はイタリー、フランス、米国などでも望まれざる客とされているが、ムール貝を破滅させるためである。黒海では漁業者がこれを採捕し市場で流通のある中国に輸出している。この貝を対象とした「沿岸漁業としてのアイデアもある」とGiberto氏はいい、INIDEPがラプラタ河やアルゼンチン沿岸で篭による漁獲を試験しているという。 根絶をめざすよりその利用を考えたほうが良い「漁民にとって代替えになる」とGiberto氏はいう。