ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

10/3ドイツパンの日【後編】

2011-10-04 22:39:55 | パン


「10月3日はドイツパンの日」 として認定された記念に開催された「ドイツパンとドイツ食材の集い」イベントでは、料理研究家門倉 多仁亜(タニア)さんによる ドイツパンの食べ方のプレゼンテーション も行われました。


日本人の父とドイツの母を持つタニアさん

料理だけでなくドイツのライフスタイル全般を紹介する仕事をされています。
このイベントでは、ドイツパンのおいしい食べ方とレシピ を紹介してくださいました。




ドイツのスモーク生ハムの上に載せる“セロリサラダ”を作っています

スライスしたロゲンミッシュブロート(ライ麦を混ぜたパン)にバターを塗り、生ハムを載せた上に、セロリサラダ(セロリと人参を千切りにしたものをマヨネーズ&ヨーグルト&マスタート&わさび&塩&コショウで和える)を載せます。飾りでパセリとケッパーを。


「わさび」が実にいい働きをしていて味が引き締まり、これはおいしい!




これは何を載せているでしょうか?

なんと、しめ鯖 シメサバですよ!



しめ鯖を細かく刻み、同じ大きさに刻んだリンゴ、みじん切りの紫玉ねぎとピクルス、ちぎったディル、サワークリームを混ぜ合わせて塩&コショウ、レモン汁で味を整え、バターを塗ったロゲンブロート(ライ麦100%パン)に載せます。

食べてみると、しめ鯖とは思えないほど洋風になっていて驚きです。
しめ鯖の酢がキツイ場合は、刻んでから“ハチミツ”を絡めるとまろやかになるそうです。



ロゲンミッシュブロート&ゆで卵

ゆで卵&アサツキ&アンチョビ&ラッキョウ&セロリをマヨネーズで和えています。
ゆで卵&マヨネーズは鉄板ですね。
軽くするために、マヨネーズの半分をクワルク(ドイツのフレッシュチーズ)で置き換えてもOK。



ロゲンミッシュブロート&オーバツタ(Obadzta)

オーバツタとは、チーズを混ぜたスプレッドです。
カマンベールチーズと、その半量のカッテージチーズをミキサーにかけ、玉ねぎのみじん切り、キャラウェイシードを混ぜ、塩コショウで味を整えたスプレッドを、バターを塗ったパンに載せます。



ヴァイツェンミッシュブロート&クワルク&ジャム

「クワルク」はドイツで最も食べられているフレッシュチーズですが、日本ではお目にかかるのは難しいので、ヨーグルトを水切りして代用することができます(下の写真左)。



上に載せるジャムは何でもOK。
今回はサワーチェリーでした(写真右)

この組み合わせは、甘党には最高ですね~
他にアプリコットジャムを載せたものもいただきましたが、どちらも実に美味
子供のオヤツにもいいのではないでしょうか。

「クワルク&ジャムの場合も、パンには必ずバターをしっかり塗ってくださいね」と、タニアさん。

会場でスタッフが試食のパンに塗っていたバターが非常にたっぷりだったので(下の写真)、
「こんなに塗るんですか?」と尋ねたところ、
「最初は普通に塗っていたら、これくらい塗らないとダメ、とタニアさんに注意されてしまいました」
ですって(笑)。よって、今回紹介されたパンにはすべてバターが“たっぷり”塗られています。


どんな場合でもバターはたっぷりと     ※無塩バター

これはかなりカロリーが高くなりそう(笑)
でも、バターをしっかり塗った方が上の具材が下のパンに染み込みにくくなりますし、美味しさもアップしますので、カロリーが気になる人は他で調整しましょう。



そのまま食べてもおいしいドイツパンですが、色々なトッピングでおいしさがさらに広がります。

手の込んだトッピングでなくとも、バターを塗った上に少し混ぜるようにしてハチミツを塗ったり、その上にさらにバター付きパンを載せてサンドイッチにする方法もタニアさんのオススメの食べ方とか。
これはすぐにでも真似してみたくなりました



※ロゲンミッシュブロート、ヴァイツェンミッシュブロートetc...の違いは? → コチラ

【前編】は → コチラ



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2 コメント

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Unknown (アングラ)
2011-10-08 18:42:59
シメサバはドイツのマチェス(塩と酢で漬けたニシン)の代用なのでしょう。私は3年ほどオランダに住んでいたことがあり、オランダではハーリング(英語だとヘリングですね)といって国民的な食材です。ドイツだと国土が広い分鮮度維持が難しいからか、オランダより塩気が強いことが多く、シメサバにより近いかも知れません。
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酢漬けニシン (まゆ@管理人)
2011-10-09 11:07:59
アングラさん

ドイツのホテルの朝食にはよく酢漬けニシンが出ましたし、
クリスマスマーケットの屋台でも酢漬けニシンを挟んだパンが売られていました。
ニシンはドイツではポピュラーなのね、と、ドイツに行くたびに感じます。

オランダのものよりも塩気が強いというのは初めて知りました。
なるほど、そういう事情があるのですか
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