カップ酒を飲み比べーその15(福正宗 ひゃくまんカップ 旨口) から続きます
石川、富山、新潟の3県のカップ酒を買い、石川のカップ酒は「その15」で紹介しましたので、今回は残り2つを取り上げます。
黒部峡谷 幻の瀧 辛口の酒 180ml 皇国晴酒造(富山県黒部市)
水がおいしい富山。
皇国晴酒造(みくにはれしゅぞう)が仕込み水として使っているのは、北アルプスの雪解け水が100年かけて地下を通って湧き出た水だそうです。
アルコール15度の割に、さらりとして、クセのない淡麗な味わいで、コクも控えめ。
冷やした状態だと、あっさりして、すーっと飲めます。
お燗すると、少しコクが出てきましたが、それでもかなり軽めに感じました。
料理はギンダラの煮つけを合わせましたが、煮つけは甘辛い濃厚な味つけにしたので、幻の瀧では酒のバランスが軽すぎました。
合わせるなら、軽く繊細な料理が良いと思います。
長者盛 長者カップ 200ml 新潟銘醸(新潟県小千谷市)
カップにエッチングで描かれている「小千谷の錦鯉」が印象的で、目を惹きました。
全国日本酒カップ コンクールでデザイン賞を受賞したカップ酒だそうです。
小千谷市は「錦鯉の里」と呼ばれる錦鯉の産地であることから錦鯉が描かれたようですが、カップのまま口をつけて飲むと、錦鯉の入った酒を飲んでいるようなふしぎな気分になります(笑)
こちらもアルコール15度。
飲んでみると、味が濃く、ボディに厚みがあり、飲みごたえがあっておいしい!
冷やのまま飲み始めましたが、もうこのままの温度でいいかな?と思ったほどスイスイ進みました。
半分ほど飲んだところで軽くお燗をしましたが、少し雑味あり?
個人的には、冷やのままが好みです。
甘辛いギンダラの煮つけは、コクのある味わいの長者カップの方が合いますね。
2つの酒の性質が真逆くらいに違ったので、面白い飲み比べでした。