食のプロ専用卸の「メトロキャッシュアンドキャリージャパン(株)」
通称「メトロ」が10月で撤退します。
この8月上旬、私の手元に案内状が届きました。
メトロはドイツの流通大手METRO AGが親会社で、日本ではメトロキャッシュアンドキャリージャパンが10店舗を展開しています。
飲食店などのプロしか入店できないので、一般消費者の私は、その存在は知っていても買い物に行けませんでした。
が、決められた日にのみ一般消費者にも開放される制度があり、それを利用している知人からの友人紹介システムで、今年の春先に私もメトロの限定会員になることができました。
食肉、魚介、乳製品、粉類、香辛料、メトロ直輸入ワインなどなど、飲食店の仕入れと同価格で購入できます。
が、すべてが非常に安いわけではなく、近所のスーパーの日替わり品の方が安いものもあったりします。
普通のスーパーにはない、プロの店ならではの商品が置いてある点が、私には魅力でした。
業務用なので、肉なんかはもちろんキロ単位の塊でしたけれど。
私が買うのは、ホームベーカリーに使うパン焼き用の強力粉や全粒粉、無塩バターなど。
たっぷり入ったシュレッドチーズ、フランス直輸入のガレットブルトンヌも。
そして、もちろんメトロ直輸入の「ワイン」です。
試した中には、これはちょっと微妙…と思ったものもありましたが、リピートしたいお気に入りワインも見つけました。
直近で買ったのはこちらの3本。
左のブルーのラベルは、スペイン北部DOリアス・バイシャスのアルバリーニョ種の白ワインで、ミネラリーでコクがあり、これはリピート2本目。
中央のワインもスペイン産で、ガルナッチャ100%のロゼ。
ワインの色もエチケットのデザインも美しく、これはまた買いたい!
右端はロゼと同じ生産者の赤ワインで、こちらもガルナッチャ100%。
非常に飲みごたえのある赤ワインでした。
この生産者はエチケットがビューティフル
メトロ直輸入でないワインも置いてありますが、直輸入ワインが断然オトク!
直輸入ワインで品質がいいものを見つけて店に置けば、最強です。
それなのに、この10月で撤退というのは大変残念です。
大きなポーションの食材、食品が安く売られ、外国産の珍しい食材も多い、ということで、よく「コストコ」を引き合いに出して比較する方もいるようです。
どちらも会員制ですが、会費が有料なのにコストコは成功し、一方、会費無料なのにメトロは撤退と…
私は、この比較は単純ではないと思います。
コストコは家族の多いファミリー向けの店舗で、店に行くこと自体が外国のテーマパークに行くみたいな気分にさせてくれます。
年会費は必要ですが、好きな時に行くことができます。
メトロは、基本的には飲食店などのプロ限定店です。
店内も倉庫のようで、遊びの要素はまったくありません。
そもそも、15歳以下は入場不可。
一般消費者の開放日もありますが、それでも会員登録しないと入場できません(登録は無料です)。
その開放日というのが、週1回、土曜日の午後の決められた時間帯なので、買い物に行けるチャンスは月に4、5回ほど。
店舗は我が家からは少し遠いので、車を運転して行きますが、他の予定があったり、ひどい悪天候だったりすると、なかなか行くタイミングがありません。
プロの方の買い物の邪魔にならない曜日設定なので、これは仕方ありません。
しかし、そのプロの方、飲食店の方たちの仕入れが、新型ウイルス感染拡大による営業自粛や時短、アルコール提供なし、などにより減少しました。
プロを相手にしてきたメトロにとって、コロナは大打撃でした。
コロナがなければ、このままの形態で継続できていたのかもしれません。
もし、メトロが一般客にも常に開放していたら、結果は変わったでしょうか?
いえ、そもそも、飲食店のために特別価格で提供することがメトロの存在意義でしたから、常に一般開放していたら、飲食店からクレームが来るか、そっぽを向かれてしまうかもしれません。
ということで、10月末まで、残り少ない営業日、一般開放日となりました。
明日は土曜日で、一般開放日。
台風の影響がなければ、車を走らせて買い物に行きたい、と思っています。
前回行った時、このワインを箱買いしている飲食店の方がいました。
上述しましたが、私もこれリピート買いするほど気に入ってます。
飲食店でのアルコール提供云々で、まだ飲めないところも多いかもしれませんが、これはオススメですよ