オリンピックが開幕し、いつものオリンピックであれば、日本国民が一体となって、日本選手、日本チームの応援に盛り上がるはず。
ワイン&アルコール業界も、さまざまな国のワインやビール、各国の地酒やリキュールなどを用意して、相手国のワインを飲み干して応援しましょう!となるのですが、今回は勝手が違います。
スポーツバーで大勢でスクリーンを観ながら飲むことはできませんし、友人の家に集まってホームパーティーをしながら観戦、ということもできません。
家族で、または、いつも会っている人とごく少人数で、という集まり方しかできません。
コロナが飲食業界に与えた影響は、コロナだけのせいではありません。
もし、日本でオリンピックが開催されなければ、コロナ対策に専念でき、今のような感染拡大は起きていなかったかもしれません。
だからといって、オリンピック開催ぜったい反対!と思っていたわけではありません。
開催できる状況であれば…、と思っていました。
アスリートのことを考えると、やみくもに反対!と言えません。
アスリートのためなら…、と思っていたオリンピックでしたが、今回ほど「利権」が表に出てきた大会はなかったのではないでしょうか?
真夏の開催時期も疑問でしたし、世界のコロナ感染拡大の歯止めがきかず、さらには、責任者の辞任問題、開会式直前のドタバタなどなど、あきれ果てることがどんどんと出てきました。
コロナ禍でなければ、自国でのオリンピック開催は賛成!という人がほとんどでしょう。
が、コロナにより、日本が開催派と中止派に分断されました。
当然、わたしのような中間層もいるでしょう。
なにがなんでも開催したいトップの思惑が、アスリートファーストならまだ良かったんでしょうけれど…
コロナによる分断は、いろいろな局面&タイミングで起きています。
マスクや消毒液を買いだめした人、ぼったくり価格で販売する人、
GOTOキャンペーンの恩恵を受けた人VS受けられなかった人、
飲食店の営業自粛&時間短縮と協力金でトクした店、打撃を受けた店、
テレワークできる人、テレワークできない業種の人、エッセンシャルワーカー、
給与がもらえなくなった人、仕事がなくなった人、ボーナスまで出る公務員、
人手が足りない、もうずっと休めていない医療従事者、などなど…
自粛を続ける人、我慢できなくなった人、
ワクチン接種を受ける人、拒否する人、
我先にワクチン接種を受けたいと思う人、順番を守る人、などなど…
コロナウイルスの感染拡大がなければ、こうした分断は起きなかったのではないでしょうか。
たまたま、日本でオリンピックを開催する年だったことが、日本にとって最悪の事態となりました。
もし、オリンピックの年でなかったら?
もし、開催国が日本でなかったら?
もしも、のことで嘆いても、今となっては仕方ありません。
今できそうなのは、分断でできた溝をこれ以上深くしないこと、でしょうか。
ただ反対!キライ!.と言うのではなく、じゃあ、そうしないためには何をすべきか?を考えていけるといいのかなと、個人的には思っています。
とりあえず、オリンピックは、タイミングが合えば興味がある種目をTV観戦するつもりです。
家のブドウがまだ色付かないので、食べごろのデラウエアを八百屋で買ってきました。
さすがに甘い