「安定した品質の手づくりのワインを、手を出しやすい価格で提供することを考えている」というエド・セント・ジョンさんの話を聞き、なんとも良心的なワイナリー、と嬉しくなったのが、米カリフォルニアはソノマの 「PEDRONCELLI」 (ペドロンチェリ)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/66/63adffcfaf566f6782301ac49e4355cc.jpg)
Ed St. John 氏はペドロンチェリの営業・マーケティング担当副社長
ペドロンチェリは、イタリア移民系のジョバンニ・ペドロンチェリ氏が1927年に約40haの畑をガイザーヴィルの西に購入して以来の80年を超える歴史があり、現在はソノマ・カウンティ北部のドライ・クリーク・ヴァレーにワイナリーを構えています。
エドさんはドライ・クリーク・ヴァレー出身で(1960年生まれ)、約30年にわたってワインビジネスに携わってきましたが、ジョバンニ氏の孫娘ジュリーさんと20年前に結婚、2004年からジュリーさんの生家のペドロンチェリを手伝うようになりました。
ジョバンニ氏の3人の孫は女性ばかりだったので、現在第一線で活躍しているのは孫娘たちとその夫(エドさんのように)ですが、4世代目になる若い世代がビジネスに入り始めてきているとのこと。
このファミリービジネスのスタイルは、さすがイタリア系ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cocktail.gif)
ペドロンチェリでは16種のワインをつくっていますが、
「ワインを安定して供給できることを考えている」と、エドさん。
また、誰の口にも合うものであること を目指し、かつ、食べ物に合わせて美味しく飲んでもらえるよう、酸度は高めにつくっている と言っていました。
さて、実際に試飲してみると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d1/8ad051451ea4294d3156f268aa9b450d.jpg)
左)Chardonnay F.Johnson Vineyard 2008
右)Sauvignon Blanc East Side Vineyard 2008
白はこの2アイテムで、いずれもドライ・クリーク・ヴァレーのもの。
樽発酵のシャルドネは2,300円。
スクリューキャップ採用のソーヴィニヨンがクリーンで爽やかで、酸がしっかり。
非常にコストパフォーマンスがいいと思いました(輸入元希望小売価格 1,800円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d9/af60f4878aabe4f000d45eeebbd3598e.jpg)
左)Cabernet Sauvignon Three Vineyards 2007
右)Pinot Noir Russian River Valley 2008
カベルネのワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンが77%、カベルネ・フラン16%、メルロ7%で、ドライ・クリーク・ヴァレーの自社畑のブドウを中心にしたボルドースタイルのフルボディ。なめらかでしなやか。
ピノ・ノワールは、ロシアン・リヴァー・ヴァレーの最北で、ドライ・クリーク・ヴァレーに近い契約農家フランク・ジョンソン・ヴィンヤードからのもの。パワフル過ぎず、かわいらしさのあるピノでした。
カベルネが2,400円、ピノ・ノワールが2,600円と、エドさんが言うように、手に入れやすい価格帯ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/94/c1c131c7cdc9eaab80f8a39502bdcee4.jpg)
左)Syrah Estate Vineyards 2005
右)Zinfandel Mother Clone 2008
シラーはワイナリーのすぐ隣の自社畑からのもの。14%だけカベルネ・フランがブレンドされ、フレンチとアメリカンオークの樽で23カ月熟成しています。
2005年なので、熟成による落ち着いた感じがあり、これは非常に好みのタイプ。
しかも輸入元希望小売価格は2,600円というのですから、素晴らしい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ドライ・クリーク・ヴァレーは「ジンファンデルの里」と呼ばれ、1927年にジョバンニ氏が畑を購入した時にもジンファンデルがすでに栽培されていました(20世紀初頭に植えられたようです)。
その区画のジンファンデル(マザー・クローン)を植え替える際、枝を切り、台木につなげて増やしたとのこと。
このジンファンデルのワインには5%だけプティ・シラーがブレンドされ、フレンチとアメリカンオークの樽で12カ月熟成。
チョコレートっぽい風味とスパイシーなニュアンスがあります(2,400円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/f1/868b08f284a3d3b5aaa8a174cdb5a666.jpg)
左)Cabernet Sauvignon Block 007 Estate 2007
右)Zinfandel Dry Creek Valley Bushnell Vinyard 2007
この2本はどちらも参考商品で、エドさんの来日記念ということで特別に試飲できました。
ブロック007は自社畑の高台の最も上にある畑で、いつもいいワインができる区画なので、007だけ特別に仕込んでいるとのことでした。
2007年はカベルネ・ソーヴィニヨン100%で、ダークチェリーの奥深い風味とベルベットのようななめらかさが魅力。
輸入元の方の話では、チョコレートにもよく合うとか(試したい!)![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
ブッシュネル・ヴィンヤードは1945年にジョバンニ氏が購入し、ジンファンデル、プティ・シラー、カリニャンを植えましたが、1950年代に娘婿のペドローニ氏に売却(実際には娘が遺産として相続した模様)、1990年代にペドローニ氏の娘キャロル(ジョバンニ氏の孫娘)が相続し、現在はキャロルの夫のジム・ブッシュネル氏が手がけている畑。
2007年のジンファンデルはプティ・シラーが10%ブレンドされ、凝縮感とあたたかみのあるものに仕上がっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cups.gif)
ソノマのワインというと、ちょっと高いかなぁというイメージがありますが、今回試飲したペドロンチェリのワインは非常にお手頃価格で、しかもプライス以上の品質を備え、コストパフォーマンス抜群だと思いました。
その上、サステーナブルな栽培、土壌づくりetc...、環境に配慮し、手をかけたワインづくりを80年以上にわたって行ってきている点にも感心させられました。
ここはちょっと押さえておきたいワイナリーですね。
(輸入元・中川ワイン販売)
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Ed St. John 氏はペドロンチェリの営業・マーケティング担当副社長
ペドロンチェリは、イタリア移民系のジョバンニ・ペドロンチェリ氏が1927年に約40haの畑をガイザーヴィルの西に購入して以来の80年を超える歴史があり、現在はソノマ・カウンティ北部のドライ・クリーク・ヴァレーにワイナリーを構えています。
エドさんはドライ・クリーク・ヴァレー出身で(1960年生まれ)、約30年にわたってワインビジネスに携わってきましたが、ジョバンニ氏の孫娘ジュリーさんと20年前に結婚、2004年からジュリーさんの生家のペドロンチェリを手伝うようになりました。
ジョバンニ氏の3人の孫は女性ばかりだったので、現在第一線で活躍しているのは孫娘たちとその夫(エドさんのように)ですが、4世代目になる若い世代がビジネスに入り始めてきているとのこと。
このファミリービジネスのスタイルは、さすがイタリア系ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cocktail.gif)
ペドロンチェリでは16種のワインをつくっていますが、
「ワインを安定して供給できることを考えている」と、エドさん。
また、誰の口にも合うものであること を目指し、かつ、食べ物に合わせて美味しく飲んでもらえるよう、酸度は高めにつくっている と言っていました。
さて、実際に試飲してみると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/d1/8ad051451ea4294d3156f268aa9b450d.jpg)
左)Chardonnay F.Johnson Vineyard 2008
右)Sauvignon Blanc East Side Vineyard 2008
白はこの2アイテムで、いずれもドライ・クリーク・ヴァレーのもの。
樽発酵のシャルドネは2,300円。
スクリューキャップ採用のソーヴィニヨンがクリーンで爽やかで、酸がしっかり。
非常にコストパフォーマンスがいいと思いました(輸入元希望小売価格 1,800円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/d9/af60f4878aabe4f000d45eeebbd3598e.jpg)
左)Cabernet Sauvignon Three Vineyards 2007
右)Pinot Noir Russian River Valley 2008
カベルネのワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンが77%、カベルネ・フラン16%、メルロ7%で、ドライ・クリーク・ヴァレーの自社畑のブドウを中心にしたボルドースタイルのフルボディ。なめらかでしなやか。
ピノ・ノワールは、ロシアン・リヴァー・ヴァレーの最北で、ドライ・クリーク・ヴァレーに近い契約農家フランク・ジョンソン・ヴィンヤードからのもの。パワフル過ぎず、かわいらしさのあるピノでした。
カベルネが2,400円、ピノ・ノワールが2,600円と、エドさんが言うように、手に入れやすい価格帯ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/94/c1c131c7cdc9eaab80f8a39502bdcee4.jpg)
左)Syrah Estate Vineyards 2005
右)Zinfandel Mother Clone 2008
シラーはワイナリーのすぐ隣の自社畑からのもの。14%だけカベルネ・フランがブレンドされ、フレンチとアメリカンオークの樽で23カ月熟成しています。
2005年なので、熟成による落ち着いた感じがあり、これは非常に好みのタイプ。
しかも輸入元希望小売価格は2,600円というのですから、素晴らしい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
ドライ・クリーク・ヴァレーは「ジンファンデルの里」と呼ばれ、1927年にジョバンニ氏が畑を購入した時にもジンファンデルがすでに栽培されていました(20世紀初頭に植えられたようです)。
その区画のジンファンデル(マザー・クローン)を植え替える際、枝を切り、台木につなげて増やしたとのこと。
このジンファンデルのワインには5%だけプティ・シラーがブレンドされ、フレンチとアメリカンオークの樽で12カ月熟成。
チョコレートっぽい風味とスパイシーなニュアンスがあります(2,400円)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/f1/868b08f284a3d3b5aaa8a174cdb5a666.jpg)
左)Cabernet Sauvignon Block 007 Estate 2007
右)Zinfandel Dry Creek Valley Bushnell Vinyard 2007
この2本はどちらも参考商品で、エドさんの来日記念ということで特別に試飲できました。
ブロック007は自社畑の高台の最も上にある畑で、いつもいいワインができる区画なので、007だけ特別に仕込んでいるとのことでした。
2007年はカベルネ・ソーヴィニヨン100%で、ダークチェリーの奥深い風味とベルベットのようななめらかさが魅力。
輸入元の方の話では、チョコレートにもよく合うとか(試したい!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
ブッシュネル・ヴィンヤードは1945年にジョバンニ氏が購入し、ジンファンデル、プティ・シラー、カリニャンを植えましたが、1950年代に娘婿のペドローニ氏に売却(実際には娘が遺産として相続した模様)、1990年代にペドローニ氏の娘キャロル(ジョバンニ氏の孫娘)が相続し、現在はキャロルの夫のジム・ブッシュネル氏が手がけている畑。
2007年のジンファンデルはプティ・シラーが10%ブレンドされ、凝縮感とあたたかみのあるものに仕上がっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cups.gif)
ソノマのワインというと、ちょっと高いかなぁというイメージがありますが、今回試飲したペドロンチェリのワインは非常にお手頃価格で、しかもプライス以上の品質を備え、コストパフォーマンス抜群だと思いました。
その上、サステーナブルな栽培、土壌づくりetc...、環境に配慮し、手をかけたワインづくりを80年以上にわたって行ってきている点にも感心させられました。
ここはちょっと押さえておきたいワイナリーですね。
(輸入元・中川ワイン販売)