お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

新幹線の中で泣きました・・・

2010年08月07日 | 映画・演劇・本
 京都行きの車中で、品川正治・清水眞砂子「戦争を伝えることば」(前回のブログで紹介した本)読みました。

 これは2009年12月26日に青山学院大学での「戦争体験の継承と平和認識」というテーマで開催された公開フォーラムの様子を収録したものです。

 品川さんのお名前ははじめて知りました・・・すごい方だなあと思います。現在86歳。・・・この方が最初に語る「戦時下の特異な高校生活」に、まず泣きました!徴兵され、戦地に赴くのがわかってからの生徒と先生の学問をめぐる壮絶で真摯な取り組みは、胸を打たれます。(今どきの高校生に読ませたい!)

 三好達治の五回の特別講義の話、カントの「実践理性批判」を必死で読む話・・・涙がとまりませんでした。

 「ゲド戦記」の翻訳者でもある清水さんの「平和を生きのびる」話もよかったです。今の若者への視線を学ばさせられます。

 最後の対話「戦争は語り継げるか」では、二人の考え方の相違点も明らかに・・・でも、国ではなく「人間」を思う視点は共通していて、多くのことを学びました。

 ただ、学校教育で戦争は語らないほうが良いという清水さんの考えは、平和教育をそれなりにやってきたつもりの私には少しショックでしたが・・・

 9条の会などで平和活動をしている友人に、早速推薦のメールを送りました。
コメント
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