鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

自称「花折り人」の楽しみが意外なことに、人間万事「塞翁が馬」か

2013-01-28 | Weblog
 このところ、毎朝起きるとジョッギングをしている。以前は土日の朝だけジョギングをしていたが、毎日が日曜日となったので、特にすることがない限り毎日の日課となってきた。曜日ごとに走るコースを変えているが、いずれもせいぜい3キロくらいのもので、マラソンというより、ゆうくりとしたジョギングである。時々遭う元気のいいおばあさんにも軽く抜かれてしまうし、足の速いサラリーマンにも追い抜かれてしまう。昔からマイペースで走ることを持論としているので、遅れようが、抜かれようが一切気にしない。
 健康のためではあるが、ちょっとした楽しみもある。それはコースの途中で公園の生垣などに咲いている花の蕾をもぎ取ってきて、家に帰って花瓶に挿しておくと、2、3日して満開となる。いまの季節はさざんかが花盛りで、道路脇とか、マンションの囲いなどに群生しているなかから、蕾を選り分けて幹を5、6センチ残して手折る。当初はトレーニングのポケットに入れていたが、そうすると肘のところやポケットが真っ黒になって、かみさんが嫌な顔をするので、最近は紙袋を持参して、その中に入れるようにしている。さざんかの盛りが過ぎるとと、椿が満開となってくる。さすがに桜を手折ることはしないが、道端に咲いている黄菊コスモスや雑草のような花もあって、年中楽しめる。自称「花折り人」の心境である。
 そうしたさなか、先日、風呂に入っていたら、突然、右の人指し指の爪と皮膚の間が痛むような感じがした。特に熱いお湯がしみるようである。放っておいても軽い痛みがする。寒い冬にはアカギレがよくできることがあるが、そんなものの一種かな、とも思い、1、2日オロナインを塗ってバンドエイドで保護していたら、治った。そして数日したら、今度は右の中指がまた同じ症状を呈してきたので、同じような処置を施したら、これも1、2日でほぼ治った。人差し指から中指とまるで伝染しているような感じで、次は薬指かなと思った。
 いままでにないことだったので、かみさんにふともらしたら、かみさんは即座に「花を取ってくる時に汚いところに触わるので、それで黴菌が入ったのでしょう」といともなげに言った。なるほどいまの生活圏を振り返ってみても、黴菌が入り込むようなことはまず考えられない。あるとすれば、毎朝行っているジョギングの途中での花折りの行為の時である。さざんかの花などをもぐ時に右手で茂みに手を入れて、幹のあたりを触り、手折る。その時に黴菌があれば、指の爪と皮膚の間に飛んでくることは十分に考えられる。かみさんによると、「年とると抵抗力がなくなるので、以前ならならなかったことが起こり得る」とのことで、なるほどと思った。
 自称「花折り人」も意外な落とし穴があったわけで、人間万事「塞翁が馬」ということなのだろうか。何事もほどほどにしなさい、ということなのだろうか。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国民の生活から生み出された... | トップ | 「家族に乾杯」で、チラッと... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事