prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「新仁義なき戦い 組長の首」

2020年05月26日 | 映画
山崎努が「天国と地獄」で演じた知能犯はシャブ中をシャブで操ったが、こちらでは自分がシャブ中役で出てくる楽屋落ち。

仁義なき戦いとはいっても広島の抗争と関係ないのはもちろん実は実録ものですらない。
鉄砲玉として使われたヤクザがムショに行って帰ってきたら居場所がないという映画とするとむしろオーソドックスと言うか古めかしいドラマ。

ただし陰惨な我慢劇の面はわりと薄くて菅原文太の主人公は結果としてだが、わりと上手に立ち回るのが違う。

後半のカーアクションは渡瀬恒彦が実際に運転していて、後の「暴走パニック 大激突」のような長くしつこいカーアクションが相当な迫力で続く。むしろこういう爽快なアクションをやりたかったのではないかと思わせる。

「仁義なき戦い」の本シリーズの方では成田三樹夫は曖昧に消えてしまうのだが(途中で足を洗ったということらしい)今回は割と出世主義的なヤクザをスマートに演じている。

川谷拓三が警官の役で出てくるのがこれまた楽屋オチ的なおかしさ。
ひし美ゆり子がやたらと色っぽい。






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