prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「グッド・バッド・ウィアード」

2009年10月10日 | 映画
だだっ広い荒野を思い切り馬で疾駆する快感が横溢。後半、フラメンコ風の音楽の乗ってノリノリの場面が続く。
これは昔の西部劇の魅力の核でもあったろうし、昭和の初めに日本人が満州に寄せたロマンもかなりの程度関わっていると思う。
「馬賊」という言葉が堂々と字幕に出てきます。

満州を舞台にした擬似西部劇、というのは昔だったら岡本喜八が近いのを作っていましたね。ただしあれと違って戦争にまつわる被害者意識は、日本軍が出てくるにも関わらず希薄。日本軍はマカロニ・ウェスタンに出てくる悪い将軍とまあ同じような扱い。
最後に出てくるお宝の正体というのも、日本にとっては皮肉でよく考えている。

「いい奴、悪い奴、おかしな奴」と、称していても、実際は三人ともワル。もっともこれは元の「続・夕陽のガンマン 地獄の決闘」でも同じこと。
(☆☆☆★★)


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グッド・バッド・ウィアード - goo 映画


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