prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

心理探偵フィッツ 悲しい出会い

2013年10月03日 | 海外ドラマ
中年男と人を殺してしまった若い男の逃避行。
フィッツの表現だと「まさにベニスに死すだ、たとえは古いが」というように同性愛であることは明白なのだが、一方で肉体関係がないことも確か。肉体関係がなければ「純愛」っていうのも変だが、すくなくともクライマックスの告白シーンのひりひりした切実さは薄くなっただろう。
同性愛を描いて興味本位から離れているのはイギリス製だなと思わせる殺。

アメリカ製だったらもっと不必要な罪悪感に囚われているのではないか。それでもいったん人を殺してしまうとなまじ保護者的な相手がついている分、雪崩をうって殺しが続いてしまうのが説得力がある分怖い。

今回のフィッツは探偵役というより、本来の意味の神父みたい。罪を憎んで人を憎まずで、いつもの性格破綻者ぶりはやや引っ込んでいる。

Cracker - Best Boy

人気ブログランキングへ


本ホームページ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。