prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「韓国・シルミド部隊 国家に葬られた若者たち」

2006年01月22日 | Weblog
BSドキュメンタリーで「韓国・シルミド部隊 国家に葬られた若者たち」を見る。映画は大筋で事実を追っていたが、細かい違いがいろいろあるのがわかる。

ボクサーやトラック運転手など、普通の生活を営んでいる市民を拉致してシルミド部隊の訓練生に仕立てた、というのに驚く。家族は彼らがどうなったのか、30年間まったくわかっていなかったというのだ。
彼らの遺体が埋められている場所は、ただの裏庭みたいなところで、墓石も何もない。それを埋めた元墓守の老人は、ある日いきなり20もの死体を並べられて、これを埋めろと命じられたという。
当然、遺族たちはちゃんと国立墓地に祀るよう要求しているのだが、一方で訓練生の反乱で殺された警備兵の遺族は遺族で、反乱兵と一緒にしないでくれと突っぱねている。

もともと空から潜入するつもりだったので気球からの降下訓練も積んでいた、というところや、ニクソンの東アジア政策の転換で南北の対立を続けることができなくなった経緯などは映画からこぼれていた部分。

シルミド



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