prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「空に住む」

2020年11月05日 | 映画
両親を交通事故でなくした若い女性が普通住めない高層マンションに叔父夫婦の世話で住むようになるのが、その高さが即、雲の上に住んでいるようなふわふわした感じを出した。

見下ろす位置にある広告看板のモデルの男性タレントが同じマンションにいるのが、位置関係を逆転させた感覚を映画に導入する。
都心に住んで通う勤め先の出版社が田舎とまではいかないが隣の県にあるみたいで、建物も社長も和風というのが通常と逆になっている。

空気感という言葉は曖昧で好きではないのだが、そういうふわっとした曖昧さにひとつの秩序を持たせている。