prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「テネット」(二度目)

2020年10月22日 | 映画
一度目は作品がどういうルールで動いているのかよくわからなくて、時間が逆行する対象は人間までなのか接触した車などを含むのか、音声、たとえば銃声は逆行しないのか、とか色々疑問が出てくるのだが、二度目となるとストーリーがつながるのと、見せ場として成立すればいいといういうのがルールと割りきって見れば、わかったような(わからないような)気分にはなれる。

音が逆行するとなると、時間の進行が逆同士のキャラクター間の会話が成り立たなくなるわけで、そうなるとストーリーを進ませられない。

それ言い出すと時間が逆行する(力を入れる向きが逆になる?)同士で取っ組み合いって成り立つのかとまた気になってくる。

ノーマルな動きと逆行している動きが同居しているカットは、ぱっと見どうなっているのか見極めたと思うより早くカットが変わるので、どうなっているのか二度目でも判断がつけきれない。

クライマックスみたいに特に大がかりになると、いくらなんでも(デジタル)合成使っているのではないかと思ったが、同じ建物が爆破されるのと逆行するのとを同居させたカットは同じアングルで撮ったのをつなげたのであって合成はしていないっぽい。

正直、全カットをどう時間を組み合わせて作っていったのか、見ただけで判断するのはほとんど不可能に思える。