prisoner's BLOG

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「エンテベ空港の7日間」

2019年10月20日 | 映画
まず開巻驚くのは、舞台の上に正装した男女のダンサーがずらりと並んでドミノ倒し式にのけぞる動きが伝えていくのだが、一人だけ反対に床にうつ伏せに倒れる、といういかにもアート的なパフォーマンスから始まることで、一体これがエンテベ救出作戦とどう関係するのだろうと首をひねったら、最後までその関係がよくわからなかった。

冒頭だけでなく、クライマックスの救出作戦そのもののシーンで、このパフォーマンスとカットバックして、一人だけ床に倒れるのはこの作戦で命を落とした人のメタファーだろうかと思うのだが、しかしなんでまたこんなもって回った、ある意味救出作戦のスリルをぶち壊すのに近い表現にするのだろうと最後までわからなかった。

原題は7 Days in Entebbeと直訳で、その通り実録らしく字幕でカウントダウン式に日付が出るのだが、そこにそれ以前の過去のカットバックが入るという構成も疑問。

「エリート・スクワッド」二部作ですさまじくシャープで非情なリアリズム演出を見せたジョセ・パジーリャ監督としてはこれまでとは違う方向性を打ち出したいのかもしれないが、うまくいったとは思えない。

エンテベ作戦についてはこれまでも「エンテベの勝利」「サンダーボルトGO!」など映画化されていて後者しか見ていないが、イスラエルに肩入れするわけにもいかず、しないわけにもいかずで、背景の政治的状況がややこしすぎて、単純なテロリスト討伐、救出作戦成功万歳映画になりにくいのではないか。

「エンテベの勝利」の時は、とにかく先に作って公開した者勝ちみたいな感じで促成的に製作公開され酷評されて大コケしたのだが、いかにも映画みたいな実話の映画化には案外落とし穴がある。



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10月19日のつぶやき

2019年10月20日 | Weblog
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