prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「哭声 コクソン」

2018年03月20日 | 映画
女の子に謎の病気のような症状が現れたり、頭を潰してもなかなか死なない男が襲ってきたりと、「エクソシスト」や「ゾンビ」のようなおどろおどろしい場面が次々と現れるのだが、はっきりとオカルトとかゾンビものの設定の枠組みを援用しているわけではないので、ジャンルムービーとして見るのは難しい。

夢やイメージシーンが交錯するもので、どこまで本当にあったことなのか、ただの思い込みなのか区別がつきにくく、ただ不安感やどろどろして迫力はずうっと続く。正直いささか当惑して見終えた。解説や解釈を読んでもまだ得心はいっていない。

キリスト教的なモチーフが見え隠れというかむしろ丸見えなのだが、泥臭いアジアの田舎の風景の絵面との混淆がまたおどろおどろしい。

異種混淆といったら國村隼がまさにそのもので、謎の「日本人」が何者なのか、神とも悪魔ともつかない、釣りをしているところから登場するあたり考えると何と人間を釣りに来たような存在なのだが、日本というのが韓国にとって何とも喉に刺さった骨のようなある種ひっかかる存在だからかとか想像したりした。

主演のクァク・ドウォンはダチョウ倶楽部の上島竜兵になんか似ているなーと思った。




3月19日(月)のつぶやき

2018年03月20日 | Weblog