prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ザ・サークル」

2017年12月16日 | 映画
エマ・ワトソンというキャスティング自体がひとつの狙いなのだろうなと思わせる。当人がすごい数のフォロワー(現在Instagramで4000万人を超す)を持つSNSを使っていて絶えず注目されているのだから。

プライバシーのすべてを絶えずさらけ出し、さらに演出をエスカレートさせて注目を集めようとする一般人というのはいくらもいるわけだが、自然に注目を集めている人がすーっと監視社会化に協力というか共犯者化していくのはかなり説得力があって怖い。監視社会化というのは企業なり公権力がするとは限らないわけだ。

ものすごくセリフが長い。トム・ハンクスのIT業界のカリスマ経営者のプレゼンが滔々として調子がよく長広舌を展開するのはもちろん、ヒロインも淀みない論旨明快なスピーチで人気を掴む。
さらにSNS使用を表現するシーンになると、LINE風の字幕が絶えずかぶさって、文字・言葉の情報で画面とサウンドトラックを埋め尽くす。情報というのはまだかなりコトバが主なのかなと思う。

後半の展開がかなり拙速で型にはまっているのが惜しい。
(☆☆☆)

「ザ・サークル」 公式ホームページ

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12月15日(金)のつぶやき

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