prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
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「gifted/ギフテッド」

2017年12月09日 | 映画
偶然にも天才が成長して必ずしもその才能にふさわしい評価と地位につけるわけではない、という映画(「ドリーム」)を見ていたので、天才を伸ばすばかりでなく普通の人間と関係を作れるように教育するのは大事というのはわかる。一方で才能を伸ばさないのは当人にも社会にも損失と考えるのもわかるので、このアンビバレンツだけでひとつのドラマが組める。

ただドラマがしばしば祖母と亡くなった天才数学者の母親との確執とその弟で天才少女の叔父にして養父のドラマにシフトしてしまうのは若干焦点の甘いところ。ラストのくくりかたも足して二で割ったみたい。

写真でしか姿を見せない母親と娘との直接の接点があるようでないので、周囲の大人たちの動きが前面に出てくることになった。少女が母親のことを気にしだすのは、あるいは思春期以後ということになるのかもしれないが。

天才少女役のマッケナ・グレイス自身が天才なのだろうなと思わせる演技を見せる。一方でいかに成長する過程でつぶれたりおかしくなった子役が多いかも知っているので、違う意味で見ていて何か不安になる。

学校の先生(ジェニー・スレイト)や隣人の世話好きのおばちゃん(オクタヴィア・スペンサー)など、まわりの大人が良い人ばかりな一方、あれだけ頭良くて浮いていたら普通の学校では絶対いじめられるな、と思った。
(☆☆☆★★)

gifted/ギフテッド 公式ホームページ

映画『gifted/ギフテッド』 - シネマトゥデイ

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12月8日(金)のつぶやき

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